福島県の果樹園の中にある「りんごハウス」にて、2014年2月1日~2日にインストラクター養成講座が行われました。 高橋由紀先生による赤ちゃんの抱っこ講座には、ママやパパ・そしてなによりも赤ちゃんにとって 【心地よい】【楽しい】と感じる"魔法"があります。その"魔法"が使えるようにと、福島の子育て中のママや、そろそろおばあちゃんになる?という方も、みんなで何度も"方法を伝える"練習を積み重ねました。
特別講師の山口創(はじめ)先生(桜美林大学准教授)からは、肌と脳の関係について教えていただきました。そして、私(迫きよみ)は子育て支援の場でどれほど抱っこを伝えていくことが大事かということ。そして兵児帯をつかった昔ながらの"おんぶ"を体験していただきました。
「外での遊びが心配だからこそ、家の中で親子で楽しく遊べるお手伝いがしたい」 「震災以降、いろいろな決断をしながら生きている福島のみんな。その苦しさを少しでも和らげていくお手伝いがしたい」 熱い思いの受講生。きっとその思いは地域のみんなに広がっていくことでしょう。
「りんごハウス」から「吾妻山」が見えます。「あそこにうさぎが見えるでしょう・・・あの山肌に雪が積もって見えるうさぎが見えなくなったら、田んぼに種を蒔くんですよ」と受講者の真理子さんが教えてくれました。
昔の人たちは、その時期になったら赤ちゃんをおんぶしながら種まきをしたのでしょうか? 今福島で暮らす赤ちゃんも、ママに抱っこやおんぶをしてもらって、一日も早く安心してお散歩ができる日になりますように。
◆ レポート ◆
迫きよみ
保育士。NPO法人「子育てを楽しむ会」理事長。「子育ての文化研究所」事務局。