体重の増えかたはゆるやかになりますが、身長はまだ伸び続けます。体全体に筋肉がついてきて運動能力がぐんぐん発達。大柄、小柄、ぽっちゃり、スリムと、体格にはっきりと個性が出てくるのもこの頃から。横になってゴロゴロしながらゴロリン、と寝返りをする子が出てきますよ。そんなとき「できたね~!」と声をかけると誇らしげに微笑んだりも。赤ちゃんの表情が豊かになって、これまで以上に育児が楽しくなるでしょう。
首がしっかりして、手足の力がめきめきついてきます。うつぶせにすると両手で上半身を支えて反り返り、あたりをキョロキョロ見回したりも。脇を支えて立たせると、足を突っ張って跳ねるような動作も見られます。
こんなふうに体全体に力がついてくると、寝返りをする子も出てきます。仰向きで寝ていて、ゴロゴロしたり、おもちゃに手を伸ばしたら、偶然ヒョイとひっくり返る。寝返りはそんな感じで始まります。ベビーベッドを使っているときは、落下対策を万全に。
だいたい5、6か月で寝返りをする子が多いものの、ぜんぜん寝返りしないままお座りを始める赤ちゃんもいます。赤ちゃんの成長はまさに十人十色ですね。
欲しいおもちゃに手を伸ばしてつかんだり、顔にかけられたハンカチを自分でとることができるようになります。床に落ちている小物を見つけて、口に入れることもめずらしくありません。
目で見たものに手を伸ばしてとるという動作は、赤ちゃんの脳が発達してきたという証拠。手を使うと、脳に刺激が伝わり、発達をうながすともいわれます。動きが活発になるので、遊びに危険がともなわないように、ふだんから周囲の安全を確認しましょう。
6、7か月になると、体のバランス感覚がだいぶ整ってきます。大人のひざの上でお座りしながら遊ぶのを好む赤ちゃんも多くなります。少しの間なら、支えなしで座れる子も。そのうちに、ひとりでお座りして、グラッと傾いても自分の手で体を支え、体勢を立て直すことができるようになります。これは「倒れるよ、ガンバレ!」というような大脳からのメッセージを受けて、赤ちゃんががんばっている結果です。このようにゆっくりとひとつずつ、できることが増えていきます。
発達のポイントはお座り。首や背中、手足に筋肉がついてきているかをみるので、たおれやすかったり、まだ完全にお座りしなくても大丈夫です。
赤ちゃんの顔にタオルをかけると自分で払いのけるか、おもちゃを目の前に置くと手を伸ばすかなどをみて、脳と手の連携動作や、好奇心のめばえをうかがいます。また親以外の人に話しかけられたときの表情を観察し、心の発達のようすもみます。
●身体測定
身長、体重、頭囲、胸囲を測ります。この時期は体格の違いが大きく出てくるのが特徴です。
●内科の診察
斜視の有無、聴覚をチェック。寝返り、お座り、うつぶせがどの程度進んでいるかをみます。おもちゃを持たせたり、顔に布をかけてみたりして体の発達を確認。口内、内蔵、皮膚などを診察します。
●栄養相談
離乳食が2回食に進む頃。小食、ムラ食べの悩みや調理について質問があったら栄養士や保健師に相談しましょう。
赤ちゃんが産まれたばかりのお母さんからの相談に、どう育てたら良い子に育つのか、いわゆる「しつけ」「育児」を知りたいとの願いが多いものです。それは「子どもというもの」を知らない母親にとっては当然のことですが、そのようなことは、まだ先のことなのです。...(続きを読む→)
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