つかまり立ちから、だんだんつたい歩きが上手になって、1歳前後には1人で立ったり、トトトッと歩きだす赤ちゃんも。15か月を迎える頃には不安定ながらほとんどの赤ちゃんが歩くようになるでしょう。首座りから始まった運動機能の発達が、お誕生日前後になると、足まで到達し、全身の動きが自由になってきます。体重は生まれたときの3倍、身長は1.5倍ほどになり、皮下脂肪が減って、スマートな幼児体型に近づきます。
10~11か月の赤ちゃんは足腰がしっかりして、つかまり立ちやつたい歩きなどが盛んになってきます。足のふんばりもかなり強く、立ったりしゃがんだりも上手になるでしょう。お誕生日を迎える頃には支えなしで立って、手を差しだすママやパパのもとへ歩いてこられる赤ちゃんも!
この頃の運動機能の発達にはかなり個人差があります。まだ立てない、まだ歩けないと、あせらないで大丈夫。だいたい1歳半までに、ほとんどの子どもが歩けるようになります。生まれてまだたったの1年。発達の階段を一つ一つ上っていく赤ちゃんのようすを、ゆっくり見守ってあげましょう。
1歳前後には「ブーブー」「ワンワン」など、よく聞いている言葉がわかるようになってきます。また、「ママ」「パパ」「マンマ」といったカタコト言葉を話す子も。言葉が出なくても理解力が深まり、「ちょうだい」や「いけません」の意味もわかるようになります。
うれしいときには手をたたいて笑い、怒ったときにはひっくり返って手足をバタバタさせたり、感情表現が豊かにはっきりとしてきます。ぐずったり、大泣きには弱ってしまいます。でもダダをこねる子どもの心には、自分の思いがうまく伝えられないいらだちがあることも、心にとめておきたいですね。
抱っこしているママのシャツのボタンをつまんだり、ひっぱったりするようになります。指先が器用になって、びんのふたをひねったり、小物入れから物をだし入れするのが大好きに。手指の運動は脳を刺激し、知能の発達をうながすといわれます。安全で、手遊びができるおもちゃをあたえていきましょう。
1歳健診は自己負担になる地域が多いのですが、受けておくと成長のようすがわかり、育児相談もできるのでおすすめです。物につかまって歩くことができるか、1人で立っていられるかどうかをみます。手足の動かしかたで、全身の運動機能の発達をみます。
「バイバイ」「コンニチワ」など日常くり返し使う言葉を理解しているか、身ぶりをするかなどもチェックします。
●身体測定
身長、体重、頭囲、胸囲を測ります。
●内科の診察
つたい歩き、つかまり立ちのようすをみます。立ったときの足の形も確認。歯の生え具合、虫歯の有無、内臓の病気や異常があるかないか、その他、男の子は陰嚢、女の子は外陰部の異常の有無をチェックします。
●歯科検診
ミルクや母乳から牛乳へ変わり、離乳食もかなり進むこの時期。食事が栄養の中心となってくるので、栄養指導をする自治体もあります。
0・1・2歳は、まだ、未熟で基本的な発達の時です。まずは危険から子どもを守ること、子どもを抱っこし、語りかけ、安心感の中で子どもが、のびのびと行動を広げることに手を貸してあげましょう。...(続きを読む→)
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