7、8か月を迎えると、ほとんどの子がお座りが上手になり、視野が広がって周囲への興味も広がります。両手を使って手遊びをし始め、ひとり遊びをする子も。8~10か月では、はいはい、よじのぼり、そしてつかまり立ちへと進む子が多くなります。体を活発に動かすので、体格が引き締まってくるでしょう。また、手当たりしだいになんでもひっぱりだして、触って、なめてといたずらにも磨きがかかり、大人のまねもし始めます。
8か月前後になると、お座りがかなり上手になる頃ですね。仰向けに寝かせると自分で寝返って、お座りして遊ぶようになる子も。手足や背中に力がつくと、腹ばいのままズリズリと移動するずりばいも始まります。
9、10か月では、はいはいができる子が増えてきます。自由に動けるようになると、何でも手にとり口に入れて確かめる行動が盛んになります。赤ちゃんにとってはすべてが好奇心の対象ですが、小さなゴミ・おもちゃ・薬・タバコなどは事故と背中合わせ。安全で衛生的な環境を整えておきましょう。
はいはいの後は、テーブルの端に手をかけたりしているうちに、つかまり立ちがスタートします。
つかまり立ちに慣れてくると、つたい歩きを始める子も。行動範囲が広がる分、危険もいっぱいです。テーブルには熱い飲み物を置いたままにしないように。テーブルクロスははずしておきましょう。
歯の生える時期や順番には個人差があります。一般的には6~10か月の間にまず下の前歯2本が生えてきます。だいたい1歳頃までには、上下4本ずつ生えてくる子が多くなっています。
毎日くり返し聞く「ママ」「パパ」「マンマ」などの言葉は、だんだん意味がわかるようになります。くり返しの言葉や話しかけをいっぱいしてあげるといいでしょう。「バイバイ」といえば手を振ったり、言葉や状況を理解する力がついてきます。知覚の発達とともに自我がめばえ、だだこねや人見知りが激しくなるのもこの頃です。
はいはいが盛んか、つかまり立ちをするかなど、運動面の発達をみます。バランス感覚のチェックなども。小さな物がつまめるかどうかで指先と脳のネットワークの発達を確認します。
人見知りをして泣く子が多いといわれる9~10か月の健診。ここでは赤ちゃんが、大事な人とそうでない人との区別ができている精神面の成長としてとらえます。泣きやまないからと、心配しなくて大丈夫です。
●身体測定
身長、体重、頭囲、胸囲を測ります。
●内科の診察
お座り、はいはい、つかまり立ちのようすをみます。また後追いをするかどうかなど、大人との関わりあいの様子も話題に。内臓の病気、斜視の有無、難聴も観察します。
●歯科検診
歯の生えかた、形、色、歯肉のようすをチェックします。事前に歯が生えてきた日などを母子手帳に書いておくといいでしょう。
赤ちゃんが産まれたばかりのお母さんからの相談に、どう育てたら良い子に育つのか、いわゆる「しつけ」「育児」を知りたいとの願いが多いものです。それは「子どもというもの」を知らない母親にとっては当然のことですが、そのようなことは、まだ先のことなのです。...(続きを読む→)
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