体がふっくら丸みを帯びてきて、かわいさが増してきますね。新生児期と比べると、日を追うごとに起きている時間が長くなり、目をぱっちりあけて、まわりを眺めているようです。ご機嫌のときはニコニコして「ア~ウ~」と声を出したりも。3、4か月になると出生体重の2倍近くとなり、首が座ってくる赤ちゃんもいるでしょう。首を動かしてオルゴールメリーの動きを追ったり、盛んに指をしゃぶる子もでてきますよ。
この時期は、長い一生のうちで最も成長がめざましいときです。皮下脂肪がついてきて、少しずつ体が丸みを帯び、赤ちゃんらしい体つきになってきます。
満1か月頃は、出生体重よりも1~2kg多くなり、またこの後も1週間で200~300gほどのペースで増えていくでしょう。この増加は月を重ねるごとに徐々にゆるやかになっていきます。また、これからは成長の個人差が大きくなる時期です。2kg前後の体重の差、5~6cmの身長の差もめずらしくありません。成長は赤ちゃんの個性です。ほかの赤ちゃんと比べたり、平均値にとらわれず、日々の成長を楽しみたいものです。
右を向いたり左を向いたり、手を上げ下げしたり、足をバタバタさせたりと、活動的な姿が見られるようになります。仰向け状態のまま足元を蹴りながら、ずんずん上にずりあがり、ベッドの柵に頭をぶつけたりすることもあります。保護のために頭の上に枕やクッションを置くといいでしょう。
うつぶせにすると、顔の向きを自分で変えられる子も出てきます。これは首がしっかりしてきた証拠で、4か月前後には、首の座る赤ちゃんも増えてきます。体ががっしりして、ママも抱っこが楽になりますね。
自分の手を目の前に持っていき、不思議そうに眺めてから、口に持っていってなめ、しゃぶってみる。この時期の赤ちゃんは指しゃぶりがめずらしくありません。好奇心のめばえともいえるでしょう。空腹をまぎらわしたり、不安な気持ちを静めたりといった役割も、指しゃぶりにはあるようです。赤ちゃんの成長の一段階なので、無理にやめさせる必要はありません。
3ヶ月健診でみる発達のポイントは首座りです。どのくらい首や体に力がついてきたかをみるものなので、完全に首が座っていなくても心配ありません。
また、あやすと喜んだり笑ったりするかをみて、精神的な発達も確認。おもちゃを目の前で動かすと目で追うか、ガラガラを鳴らすと音のした方向を見るかなどで視聴力の検査をします。1か月健診に続き、先天性疾患がないかも念入りにチェックします。
●身体測定
身長、体重、頭囲、胸囲を測ります。個人差はありますが、体重は生まれたときの約2倍が目安。
●内科の診察
首の座り具合、股関節脱臼の有無、目の動き方の他、聴覚、内蔵、皮膚、頭の形など体全体を診察します。また、あやしてみて、赤ちゃんが笑ったり、声をだしたりなど、どんな反応をするかをみます。
●離乳食や予防接種の指導
保健師による離乳食、予防接種などの説明があります。心配ごとなども相談しましょう。
赤ちゃんが産まれたばかりのお母さんからの相談に、どう育てたら良い子に育つのか、いわゆる「しつけ」「育児」を知りたいとの願いが多いものです。それは「子どもというもの」を知らない母親にとっては当然のことですが、そのようなことは、まだ先のことなのです。...(続きを読む→)
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