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”温めデイリーヘルスケア”で血めぐり改善

温め効果で「血めぐり」のよい体に ママ・家事・家計 今すぐ役立つあんしん子育て基礎知識

日常生活の中で、肩がこったり、腰が痛い時は、自然と体や腰を動かしたり、肩をまわしたりしています。
実はそれらは、血のめぐりをよくして、さまざまな不調をやわらげるためには、とても有効な方法のひとつ。

さて、体を休めるだけでなく、緊張をほぐす軽い運動やマッサージ、精神的なリラックスは血めぐりを促してくれます。そこで医学博士で血めぐり研究会主任研究会員、「健康科学アドバイザー」の福田千晶先生に「血めぐり」の改善のコツについてお話をうかがいました。

お話をうかがった人
福田千晶先生
福田 千晶先生
ふくだ ちあき



医学博士。血めぐり研究会主任研究会員。慶応義塾大学医学部卒業。医師として活動後、現在、フリーの健康科学アドバイザーとして講演と執筆、テレビ・ラジオ番組を中心に活動。

まず、休息・リラックス、そして適度な運動

肩や腰が痛いときには、まず休息して筋肉のオーバーヒートを抑えることが第一。そして、軽い運動や趣味で気分転換をするなど、ストレス解消を心がけましょう。普段から積極的に体を動かす習慣を生活の中に取り入れておくことも予防に役立ちます。

忙しい毎日を送っていると運動不足になりがち。休日の散歩や軽いジョギング、寝る前のストレッチなど、手軽にできることから始めてみましょう。

体を「温める」ことの大切さ

血めぐりをよくするためには、運動とともに、「体を温める」ことがとても効果的。温めることで血流を促し、疲労物質や発痛物質を流し去る効果があります。

足浴やゲルマニウム温浴など、最近は「温める」ことをいろいろな要素と組み合わせて、気持ちよく疲れを取る入浴法も注目の的。「癒し」効果で血管は拡張し、全身の「血めぐり」がさらによくなります。

「体を温める」ためには、いろんな方法があります。日常生活の中でも、食事に気をつけたり、手先や足先が冷えないように心がけたり、簡単にできることがいっぱい。
東洋医学の考えも取り入れながら、体が冷えないように心がけましょう。

患部の「温め療法」=温罨法(おんあんぽう)

患部を温める方法は、医療の場でも用いられています。温罨法(おんあんぽう)と呼ばれており、赤外線や電気、あるいは蒸したタオルを使って患部を温める方法。慢性炎症の部位の血流を促し、疲労物質や発痛物質を流しさる効果があるとされています。

マッサージやハーブを用いた健康法が普及しているタイでも、温熱を利用した治療方法があります。それが、今も病院で行われている伝統療法「タイ式ハーブボール」。
蒸気で蒸した10種余りのハーブ成分が熱とともに浸透し、血流を促すと考えられています。また、入浴と同様に、副交感神経に働きかける癒し効果もあり、心身ともにリラックスすることで、さらに血流を促進するそうです。

医療の現場でも用いられる温熱療法ですが、急な痛みや熱から来るはれなどの急性炎症がある場合は、温めると悪化することがあるので注意が必要です。
また、腰痛には骨格の変形によるものや、椎間板が圧迫されて神経に触れて痛みを起こす場合があります。
肩こりについても重大な病気が潜んでいることがあるので、痛みがひどい時や、長く続く場合には、専門医や薬剤師に相談してみましょう。

食生活があなたの“体熱”をつくりだす

東洋医学では、食べると体を冷やす食品を「陰性」、温める食品を「陽性」に分類し、健康増進に役立ててきました。

例えば、体を冷やす食べ物には「南方産の食べ物」が多いとされています。これは、南方は暑いため、そこでとれる食べ物は体を冷やすようにできているという考えから。
同様に、夏野菜は体を冷やすといった考えもあります。その他にも、生野菜も体を冷やす食べ物のひとつ。

こういった体を冷やす食べ物を食べ過ぎないことも、体を温め、血めぐりを促すためのポイント。

また、最近は水分摂取が勧められることが多いのですが、水にも体を冷やす作用があることを忘れずに。何事も適度が一番です。

体質を改善し自然治癒力を引き出す漢方療法

東洋医学で用いられる薬物療法を“漢方”といいます。そこで用いられる漢方薬は、体質を改善し、その人が本来持っている「自然治癒力」を高めることを目的としています。

冷え性で血流が滞るという人であれば、全身の機能を高めることで 体を芯から温めてくれるといえます。

葛根、麻黄、生姜、芍薬などは、冷えに困っている人によく用いられる「体を温める」薬草の代表格。
とはいえ、漢方もお薬の一種。まずは専門の医師や薬剤師に相談してみましょう。

手・足は血液の折り返し地点
しっかりと温めてあげましょう。

心臓から送り出された血液が届く体の末端部位の代表といえば、手先と足先です。
心臓から肺に達した血液は、その後手足の先にたどり着くと折り返し、再び心臓に向かい、約20秒で全身を駆け巡るのです。

この手足・足先は心臓から遠いだけに十分な血液が届かず、冷えが起こりやすい場所。
また、血流の折り返し地点であるため老廃物が蓄積し、血流が停滞しやすいところでもあります。だからこそ、手先・足先は温めて、血めぐりが良くなるように手助けしてあげることも大切です。

同時に、血液を動かすポンプの役目を果たす筋肉も鍛えましょう。
筋肉の収縮と弛緩がしっかり行われると、血液の心臓への戻りがよくなります。そうすると全身へ血めぐりがよくなり、体温の上昇にもつながっていきます。

手浴・足浴のススメ

冷えや疲れを感じたら、42℃ぐらいのちょっと熱めのお湯に手首から先をつける「手浴」、両足首より先をつける「足浴」を試してください。
不思議なことに、ひじや肩、腰など手足に近い部分だけでなく、全身がポカポカ温まります。

湯舟につかってリラックス。
入浴剤などを活用するのもオススメ

体全体を温めるには、やっぱりお風呂に入るのが一番。
最近は、湯舟につからずシャワーだけで入浴を済ませる人が増えているようですが、これも体を冷やす原因のひとつになっています。

中でも、みぞおちより下の部分だけを湯につけて入浴する半身浴は、肺や心臓への負担が軽くなるので心臓の弱い方にはオススメ。
また、粗塩をひとつかみお湯に入れるなど、温め効果をアップする工夫をしてみるのもいいでしょう。

ナチュラルな香りの入浴剤を入れれば、香りで心身ともリラックスでき、「温め+リラックス」で血めぐりはさらによくなります。

服装や寝る時にも体を冷やさないひと工夫を

日頃の服装や就寝時に体を冷やしていることも多いので、ちょっとした工夫をして体を温めるように心がければ、随分と冷えの状態が改善されます。

例えば、保温性の優れた下着や腹巻を着用したり、冬の外出時にはマフラーやマスクを使うのも効果的でしょう。足浴と同じで、靴下の2枚重ねなどで足元を温めるだけでも随分と変わります。下着の重ね着も便利ですが、体を締め付ける下着はかえって血流を悪くしてしまう原因になるので要注意です。

また、冷えがきつくて寝つきが悪いという人は、湯たんぽなどを活用して、冷えから体を守る工夫をしてみては?

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体を温め“血めぐり”を改善しよう

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