発熱、かぜ 子どもの病気 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
四月から保育園に行き始めました。毎週といっていいくらい熱が出ました。病院では、風邪と診断されました(咳は、熱が高いときは出ません)。先月からは、40度以上でるようになり、座薬を入れて39度ぐらいまでさがり、時間見てまた座薬を入れると37度5分ぐらいまで下がります。
また夜中は40度ぐらいあがります。食事もあまり進みません。精密検査を受けたほうがいいでしょうか?検査は、熱が下がってからでもできますか?
われわれは、おっしゃるような状態を保育園病と呼んでいます。ストレス、環境への適応もたしかにありますが、保育園は感染症の巣窟なのです。
当分、まともには行けないと心すべきです。保育園をたくさん作ったり、延長したり、低年齢児を受け入れて、育児支援と称していますが、病児を預かる施設がそろってなければ結局逆効果、仕事を辞めざるを得なくなる。かぜが治らず不安に陥ってしまうのです。
保育所に助成するなら、一日でも産後休暇を長く取れる助成をすべきだと思っています。
それはさておき、たしかに、強い子、弱い子ありますが、早めに感染症をもらって、早めに元気になっていくという前向きの考えでいいのではないでしょうか。今は、慣らし期間だと思ってください。
無理をして、こじらせないように。そのようにして強くなっていく。各種感染症を済ませていくと考えるしかないでしょう。
実際、同じようなかぜを繰り返すだけで、どんどん悪化するわけでもなく、とりあえず治って、またかかるの繰り返しですから、別にお子さんに異常があるとは思えません。
あまり繰り返すなら、精密検査とまでは言いませんが、貧血のチェックを怠らないように、意外と多く悪循環を起こしています。実は栄養は重要な役割を担っています。
お母さん自身、うつされないように、うがい、手洗いなど子どもさんとともにしっかりやってください。
医師 小児科:桑折 紀昭
2002年7月30日
抵抗力(病気に対する免疫)がほとんどないうちに保育園などの集団生活に入ったのですから、次々にかぜをひくのは不思議ではありません。
次々に罹って、免疫を獲得していると理解すべきでしょう。
ただし、ウイルスが原因の場合でも、時には髄膜炎・肺炎・心筋炎などの重い合併症を生じる場合もあリます。
また、A群溶連菌感染症は、乳幼児では鼻咽頭炎の症状を示し、かぜのウイルス感染症と区別が困難ですので、検査を行なって鑑別することが重要です。
ちなみに、ウイルス感染症では抗生剤は無効です。
一方、A群溶連菌感染症は、リウマチ熱または急性糸球体腎炎などの重い合併症を生じる可能性がありますので、抗生剤をしっかり使って除菌することが非常に重要です。
医師 内科:宮下 和也
2002年7月30日
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