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役立つ"パパ"講座
お子さまとのバスタイムは、親子でお風呂の中で遊んだり、「今日は、何したの？」とおしゃべりするなど、楽しい時間にしたいですよね。
しかし泣かれて困ったり、つい「ダメ！ ダメ！」が多くなってしまうことも...。
すみだ中和こころ保育園園長・まあせんせいが、
よくあるお風呂のお悩みを解決します。
社会福祉法人 東京児童協会 すみだ中和こころ保育園 園長
秋草学園短期大学 特任准教授
まあせんせい（菊地政隆先生）
淑徳大学社会学部保育士課程、聖徳大学大学院児童学研究科修士課程を経て、淑徳大学大学院総合福祉研究科博士後期課程満期退学。複数の保育園で保育士を経験後、保育士会・幼稚園協会の実技講師として講演や親子コンサートで活躍する。2012年、すみだ中和こころ保育園（東京都墨田区）を開園。園長を務める。
まずは「お風呂」⇒「授乳」⇒「就寝」といったリズムを心がけてください。
注意して欲しいのは、赤ちゃんは授乳や離乳食の直後にお風呂に入れると吐きやすいほか、眠いと機嫌が悪くなります。
また泣くと「やっぱりママでないと...」と思いがちですが、それはパパに慣れていないだけ。慣れてくると大丈夫なので頑張って！ そのためにはお風呂以外でも、パパが抱っこしたり、親子で遊ぶ時間を積極的に作ってください。
お風呂遊び＝お風呂用のおもちゃで遊ぶだけとは限りません。子どもの年齢に応じた遊びを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
また「お風呂に入りたくない！」と言うときは、柚子湯やりんご湯にするなど、子どもの興味を引くような工夫をするといいですよ。
赤ちゃんは、歌が大好き！ お風呂の中では、静かにリラックスしながら、パパが知っている歌を歌いましょう。歌詞を忘れたら、鼻歌でもOKです。
プリンの容器などにお水を入れて、親子で乾杯したり、「お水どうぞ」「ありがとう」など、やりとりすると喜びます。
お手伝いに興味をもつ時期なので、お風呂に入ったときにスポンジで掃除をするのもオススメ。「○○ちゃんが掃除してくれたからキレイになったね」など、ほめることでお手伝いが好きな子になります。
またタオルに水を吸い込ませたり、お風呂の中でタオルに空気を入れて膨らませる遊びも楽しいですよ。
湯船に入りながら、「あいうえお」や数を数えるなどのお勉強をしても◎
また小学生になると、親の目が行き届きにくくなるので、お風呂の中で子どもの話をよく聞いてあげてください。
なかには口下手なパパもいますが、難しく考えることはありません。
赤ちゃんの場合は、歌を歌ったり、「気持ちいいね～」「さっぱりしたね～」と話しかけるだけで十分です。
また親子で会話のやりとりができるようになったら、「今日は、何したの？」「誰と遊んだの？」など、今日、あったことを聞いてください。子どもの話をじっくり聞いてあげる人がいることは大切です。パパが聞き役になってくださいね。
苦手を克服するには、無理をしないことがポイント。無理にシャワーで頭から水をかけて、怖い思いをさせるのは逆効果です。
顔に水がかかるのを嫌がるときは、まずはパパがお手本になって、顔に水をつけたりしてください。そして子どもが興味をもったら、「一緒にやろうか？」と声をかけましょう。
お風呂は、水に恐怖心を抱かない子どもにとって危険な場所でもあります。ときには注意することも必要ですが、あまり過剰にならないで。
シャンプーや石けんなど、触ったり、口に入れると危ないものは、初めから子どもの手の届かないところに置いて、「ダメ！」と注意しないで済むようにしましょう。
またパパの中には、子どもが言うことを聞かないと、「言うことを聞きなさい」と叱る方もいますが、頭ごなしに叱るのはNG。叱る基準は、"危険なときだけ"など、必要最小限にすることも大切です。
「パパは仕事で帰りが遅いから、お風呂は早い時間に」という方もいますが、赤ちゃんの頃で、機嫌良く起きているならば、少し遅めに入浴しても構わないと思います。週何回かでも、パパがお風呂に入れてママに協力してください。
親子で入浴できるのは、本当に短い時間です。どんどん大きくなっていくわが子と、そのときにしかできない親子の関わりをお風呂で楽しみましょう。子どもの成長を日々感じることができるのが、お風呂ですよ。
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