妊娠出産を経て育児休職入り。
暫くの間仕事から離れていたことに不安を感じながら職場に復職。
時短勤務を選択する人。定時退社する人。
復職してから暫くは、仕事と育児の兼ね合いを見ながら働き方を模索する日々。
そして、生活のリズムが掴めてきて“働くママ”に慣れて余裕が出てきた頃、職場での同僚や後輩たちの仕事ぶりや成長を目の当たりにしてショックをうける。
そんな経験ありませんか?
私自身、職場の仲間たちの成長ぶりに驚いたと同時に焦りを感じ、自分のしている仕事が至らなく、中途半端な気がして悶々としました。
育休中には、自分が休んでいる間に変化する職場の環境や仕事の内容のことを気にかけて、遅れをとらないように。と思っていたのですが、復職してみるとそれらの変化には案外すんなりと対応できることが分かりました。
しかし、人の成長を目の当たりにした時には本当に驚き、愕然としたものです。
スポットライトが彼らにあたり、自分には当たっていないような。そんな気分になり、惨めささえ感じました。
ちょっと大げさな表現かもしれないですが、当時は本当にそんな気持ちになっていたのです。
そして焦りばかりが先行する日々が続きました。
「育児も仕事も中途半端なのではないか。」
「こんな筈ではないのに。」
復職して暫くは、そんなことばかり考えていました。
復職するにあたっての不安は沢山あったので、それらを整理してスムーズに職場に戻れるよう、育休中から私は個人セッションを受けていました。
その中でその時の不安は全て解消してきていたのですが、実際に復職してみると自分が想像していたようなことではない課題に直面したのです。
それでも、セッションのお陰で“ありのままの自分”を知り、受け入れることが出来たので復職後に直面した壁を超えることが出来、それにとどまらず日々の生活がとても楽しく輝かしいものへと変化しました。
私の場合、論理的思考の中では自分の状況を理解し、優先順位の高いものと低いものを整理できていました。
子どもというかけがえのない存在が出来たのだから、暫くはそちらを優先させよう。出産する前の自分の働き方と産後の自分の働き方は違って当然。
自分と子どもの生活が落ち着くまでは時短勤務を使って、様子を見ながら仕事の比重を考えていこう。
こんな感じで。
それなのに、復職して焦りを感じ、何とか元の働き方や同僚たちのような働き方に近づきたいと願う自分がいました。
そして、そんな自分に対して「どうしたの?私らしくないじゃない。」
「こんな筈じゃないでしょ!」と反発するもう一人の自分がいました。
“ありのままの自分”を受け入れるというのは、そんな葛藤を抱えている自分も同僚と比較している自分も全て“自分”として、そっくりそのまま認める。 ということです。
「今、私は仲間たちの成長を目の当たりにして驚いているのだな。」
「今、私は昔のような働き方をしたいと思い始めているのだな。」
「今、私は焦りばかりが先行してしまっているな。」
と、いうように。
ただこれだけ。
そして自分のその時の気持ちをそっくりそのまま感じてギュッと抱きしめてあげます。
そして、それらに対して評価はしません。
評価をしているのは自分。他の誰でもないのです。
そして、法律を犯すようなことでなければ、誰にも“良い”“悪い”なんて決めることはできません。
“良い”“悪い”と評価した時点で、自分の首を自分で締めることになります。
常に“ありのままの自分”を受け入れるようにしていると、不思議なことにとっても日々の生活が楽になってきます。
“良い”“悪い”の自己評価がどれだけ自分の足かせとなり苦しみの原因となっていたかがわかります。
さて、話を職場でのことに戻します。
独身の頃、子どもがまだいなかった頃に比べると状況は確実に変わっています。
最も大きく変わったのは仕事に費やせる時間だと思います。
職場にいられる時間が少なくなるということは、時間で決められているモノには参加できないことが出てきます。
会議出席、出張は代表格です。
以前に比べると制約がでてきます。
そんな環境の中で自分らしく仕事をしていくために、職場での自分のポジションを理解し、上司や同僚と認識を合わせておくことをオススメします。
・職場における自分の立ち位置は?
・同僚たちが求めているもの、職場で求められているものは何?
・自分に出来ることは何?
これらを整理します。
例として、私の場合をご紹介します。
私は開発部に所属していました。
開発の仕事は拘束時間が長く、定時すぎてからの会議が沢山あったり、トラブル対応の為に深夜まで残業したり、徹夜での仕事があったりしました。
おおよそ働くママには不向きな職場だったのですが、会社の規則で原則復職時は休職前の職場に戻るということが義務付けられていたのでそれに伴い開発部に復職しました。
産前に比べると圧倒的に出席出来る会議数は少なくなり、私が勤務している時間を優先させて、パートナー会社の方や同僚たちが会議時間をセッティングしようと苦労しているのを見ると申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
そんな環境の中で、下記のように職場での自分のことを整理しました。
・職場における自分の立ち位置は?
私は入社以来ずっと同じ職場だったので、言ってしまえば職場の
“生き字引的存在”。
・同僚たちが求めているもの、職場で求められているものは何?
経験値やトラブルシューティングのノウハウを同僚たちに水平展開すること。
・自分に出来ることは何?
トラブルシューティングや他部署との折衝のコツを熟知している。
同僚たちが苦戦している難しい交渉も経験値やコネクションを活用して
クリアさせることが出来る。
このように整理できれば、あとは上司と同僚たちにこれらを話し確認。
そして、自分に出来ることやしたいと思っている働き方を共有し、共通の認識として 持ってもらいます。
これが職場の人たちとできるとグンと働きやすくなります。
お試しください♪
次回は、制限付きな働き方で成果をあげる方法について書きたいと思います。
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小田木 友依 【ワー育.jp代表】
記事テーマ
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