仕事を持つ女性が結婚すると、急に負荷が増えるという現実があります。
家事が得意な男性と結婚すれば別かもしれませんが。
私の場合、結婚当初は心身へかかる負荷が一気に増し、とっても苦しくなりました。
これまでは自分の生活のことを中心に考えていればよかったのに、夫との生活になると2人分の生活のことを考えなければならない。との思いから
「朝食を作らなければならない」
「夕食を作らなければならない」
「洗濯をしなければならない」
「掃除をしなければならない」
「仕事もこれまでどおりに成果をあげなければならない」
といった具合に、気づけは「ねばならない」づくしの課題を自分に課し、
自分自身をがんじがらめにしていました。
余裕がなく、いつもイライラ。
そんな共働き新婚生活を続けた結果、ある日イライラが爆発して夕食を作っている時に夫に八つ当たり。
すると、待ってましたとばかりに夫からの反撃!
いつもイライラモードで家事をしたり夫との会話をしたりしていた私にうんざりし、嫌気がさしていたようでした。
冷静になってみれば当然のこと。
「そんなに嫌なら食事の仕度しなくていいよ!」
と言われ、一瞬頭の中が真っ白になって固まったことを覚えています。
でも、その言葉を言われてハッと我に返ることが出来ました。
元来私は楽天家なのもありますが、食事の支度をしなくて良いというのであればしないで良いのね。
と割り切り、
“出来ないことは出来ない”“手伝ってほしいことは手伝ってほしい”と、思っていることを夫に伝えることをするようにしてみました。
自分に素直になったことで、足かせとなっていた「ねばならない」の呪縛がスルスルととけ、心身ともにとても楽になったのです。
誰かに助けを求めたり、自分が楽な方法を見つけることに罪悪感を感じていませんか?
以前の私はそうでした。
誰かに頼むこと = 依存
楽すること = 悪
そんなふうに感じていました。
だからこそ「ねばならない」が増えて自分への決まり事がどんどん増えていったのです。
そして、いつも苦しくて毎日楽しめなくて。そんな自分が嫌でした。
でも共働き夫婦として私たち夫婦らしい生活を求めていく中で、自分に素直になり、夫にも思っていることをきちんと伝え、頼んだり頼ったりするようになっていきました。
そんな風に自分たちらしい働き方や生活の仕方を夫と共に模索しているうちに
「人を頼ることは依存ではなくて、相手を認めることなのだな」ということに気づいたのです。
夫に助けて!ということは、夫に依存するのではなく、夫を認めているというメッセージを伝えること。
職場の同僚にしても友人にしてもこれは同じです。
相手を頼るということは、相手を認めているという証拠。
だから、頼られた相手は嫌な気がするどころか嬉しいのです。
自分の存在が認められているわけですから。
ただし、自分の意見や考えをきちんと持った上での“頼り”であり、頼りすぎは禁物です。
人はそれぞれ違うので、夫婦の形も千差万別。
共働き夫婦は2人で仕事し、稼ぐわけですから家事や育児も2人でやることをお勧めします。
家事と育児は妻の役目。という古き日本の考え方は置いておき、自分たちにとって都合が良く楽しく生活できる方法を2人で一緒に探してみてください。
相手の意外な一面を家事や育児の分担から見つけることが出来たり、思わぬところで自分の得意分野が見つかったりするものです。
そんなことも楽しんでくださいね。
小田木 友依 【ワー育.jp代表】
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