傘の手放せない日が続くようになると、何となく憂鬱…という人も増えてくるのではないでしょうか?
今回は、そんなじめじめした気分を少しの間忘れられるような、雨にまつわるトリビアをご紹介します。明日のおしゃべりのネタにして、憂鬱な気分を吹き飛ばしちゃいましょう!
「外は雨模様ですよ」
そういわれたら、あなたは傘を開きますか?
雨模様って、雨がすでに降っていることを言うのか、それともこれから降りそうなことを言うのか、意外とよくわかっていない方も多いのではないでしょうか。
この言葉は、“今にも雨が降り出しそう”という意味の言葉で、まだ降っていない状態をあらわしています。
ですから「きょうは雨模様だから、傘を持っていくといいよ」というように使います。
雨や日差しの様子などを示し、毎日のように天気予報で目にする「アメダス」のデータ。
この「アメダス」って、日本語?
答えはノー。
正式名称のつづりは「AMeDAS」で、Automated Meteorological Date Acquisition System の頭文字をとったものなんです。それでもアメダスのアメは雨を連想させるなど、頭文字で作った言葉のわりには意味も想像しやすく、名称もすっかり定着しています。
ポイントは三文字目が小文字になっていること。これはあえて三文字目に小文字の e を加えたことで、雨とAMeとをかけています。番組でご一緒していたNHKの言葉おじさんこと梅津正樹アナウンサーによると、「AMeDAS」はもっともよくできた略称の一つといわれているそうです。
ちなみにアメダスの観測は、全国およそ1300か所の地域気象観測システムで、降水量、風向・風速、気温、日照時間が観測されています。
これは、きちんと定義があります。
まず「一時雨」の場合、予報の時間帯の四分の一未満の時間“降り続く”雨のことを言います。きょうの天気なら、日中12時間なので、3時間以内で“降り続く”雨のことをいいます。
一方「ときどき雨」の場合、雨の降る時間が四分の一以上、二分の一未満である、あるいは降ったりやんだりする雨の時間を合計すると二分の一未満である場合に使われます。
結論としては、どちらも降るが、降り方のタイプが違うということになります。
「一時雨」は比較的継続してまとまって降るイメージで、「ときどき雨」は降ったりやんだりして傘が手放せないイメージです。
人の髪は湿度によって伸び縮みする性質があるのはご存知でしょうか。その性質のために、雨の日は髪の毛をセットしてもすぐにスタイルが崩れやすかったり、なんとなく膨らんだりぺしゃんこになってしまったりしやすいのです。
実はその性質を利用して、髪の毛は、いまでも湿度計として使われています。
人種によっても伸び縮みしやすさは違い、日本人の黒髪より、白人女性の金髪の方がより細く、湿度に対しての感度も良いとされます。その分、湿気の多い日のスタイリングは白人女性の方の方が大変、なのかもしれません。
関嶋 梢 【気象キャスター】
記事テーマ
「きょうは何を着せたらいいかしら?」にはじまり、子育てには天気予報がかかせませんね。天気には<季節ごとに気をつけたいポイント>があります。そのほかにも<お散歩で見つけよう!季節の表情>や<親子でチャレンジ!簡単な天気予報>などをテーマに、子供たちとの毎日が楽しくなるようなお天気豆知識をご紹介します。