寒さが厳しくなってきました。
木々は葉を落としてすっかり寒々しい姿に…公園での子供とのお散歩も、北風に肩をすぼめてただ足早に通り過ぎていませんか?一見、花や緑が少なくなって寂しく感じる冬の公園ですが、よく観察すると、実は面白い“変顔”がたくさん見られるんです。
さぁ、虫メガネを持って公園に出かけてみましょう!
“変顔”を見つけるには、まず葉が落ちた植物を探しましょう。
その枝の部分をよく見てみると、葉が落ちたあと(葉の柄が枝についていた部分)があります。それを葉痕(ようこん)といいますが、その葉痕が面白い形になっている木があるんです。葉が大きければ大きいほど葉痕も大きく、形もさまざまです。
そして葉と枝との間で養分や水分の通り道となっていた部分(維管束<いかんそく>といいます)がいくつかの点となって痕が残り、それが目や鼻、口となり、葉痕が顔のように見えるものがたくさんあります。
先日、私もお散歩の途中で探してみました。公園ではなく、路地裏でこんな“変顔”を発見!
アジサイの葉痕です。
無表情な感じが何ともいえません。
同じアジサイでも、丸顔のほかに、とがった顔の葉痕もありました。
特別な場所に出かけなくとも、こうしていつものお散歩コースの中でも葉痕が見られます。
ご紹介したものはほんの一例です。
木の種類によって、“変顔”も様々。例えば、くずは立派なまゆげのおじさんのような顔、 おにぐるみは羊の顔みたいな葉痕、ほかにもサル顔もあればウサギのような形の葉痕もあります。植物によって葉痕はそれぞれ違うことから、葉痕を見れば植物の名前を調べることもできるのです。
虫メガネの中の小さな小さな“変顔”に大人も子供もつい夢中になること請け合いです。手袋やマフラーで寒さ対策をしたら、“変顔”探しに出かけてみましょう!
関嶋 梢 【気象キャスター】
記事テーマ
「きょうは何を着せたらいいかしら?」にはじまり、子育てには天気予報がかかせませんね。天気には<季節ごとに気をつけたいポイント>があります。そのほかにも<お散歩で見つけよう!季節の表情>や<親子でチャレンジ!簡単な天気予報>などをテーマに、子供たちとの毎日が楽しくなるようなお天気豆知識をご紹介します。