木枯らしの季節になりました。
年末年始にかけてイベント盛りだくさんの時期を迎えますが、それとともに毎年流行が拡大するのがインフルエンザ。予防のためのワクチンがありますが、生後6か月未満は予防接種を受けられず、この冬を無事に過ごせるか心配なママも多いのでは?またワクチンを接種しても軽いとはいえインフルエンザにかかってしまう場合もあるので、接種したから絶対に安心とは言えません。
インフルエンザウイルスは、まず持ち込まないようにすることが重要!
でも具体的にはどうすればいいの?
そんなママの疑問にお答えします!
冬に流行するインフルエンザ。インフルエンザウイルスは「低温」で「乾燥」した環境を好み、それらの条件がそろうと活動が活発になります。
日本では冬になると、特に太平洋側の地域で冬晴れとなり、寒くて空気がカラカラに乾燥した状態が長い期間続くことが多くなります。さらにエアコンや電気ストーブなどを暖房に使うと、空気がますます乾燥しウイルスの好む条件が生まれてしまいます。
また、気温が低いと体がウイルスなどの異物を呼吸で取り込まないようにする防御機能も低下するといわれ、冬は体に入ったウイルスを排出することが難しくなって風邪やインフルエンザにかかりやすくなるんです。
インフルエンザの流行シーズンに大切なことは、まずウイルスが体に入る前にしっかりブロックすることです。ワクチンを接種しても、ウイルスが体の中に入るのを防ぐことはできません。ウイルスを近づけないよう、手洗いやうがいを“きちんと・しっかり”しましょう。子供でもできるとても基本的なことですが、手指など体についたインフルエンザウイルスを取り除くのに有効な方法です。
そして、適度な湿度を保つようにしましょう。湿度の目安はだいたい50~60%くらい。加湿器を使ったり、また部屋の中に洗濯物を干すのも一つの方法です。換気をしてカビが生えないように気をつけながら、空気の乾燥を防ぎましょう。
また、まわりでどれくらい流行しているのか、情報を把握しておくことも大切です。
これから出かける機会も多くなる時期ですが、人ごみの多い場所にいくとどうしてもウィルスに接触する機会も増えてしまいます。
かかりつけの病院で地域の流行状況を聞いたり、国立感染症研究所感染症情報センターがまとめている「インフルエンザ流行レベルマップ」なども活用して、お住まいの地域で流行している時期は人の多い場所への外出をなるべく控えるようにしましょう。
国立感染症研究所感染症情報センターがまとめている「インフルエンザ流行レベルマップ」はこちら★
関嶋 梢 【気象キャスター】
記事テーマ
「きょうは何を着せたらいいかしら?」にはじまり、子育てには天気予報がかかせませんね。天気には<季節ごとに気をつけたいポイント>があります。そのほかにも<お散歩で見つけよう!季節の表情>や<親子でチャレンジ!簡単な天気予報>などをテーマに、子供たちとの毎日が楽しくなるようなお天気豆知識をご紹介します。