人生を切り開くための「学力」を身につける方法をお話する前に・・
お子さんに「どうして勉強しなきゃいけないの?」と聞かれたら、何て答えますか?
「いい大学へ行くためよ」
「いい仕事につくためよ」
といった”わかりやすい”答えから、
「子どもの仕事は勉強なの!」
「ママもしてきたんだから、つべこべ言わずにさっさとしなさい!」
といった制圧的な答え、
「してもしなくてもどっちでもいいわよ。ママは困らないから」
といった、丸投げに見えて誘導をかけている答え(笑)。
・・でも、子どもは馬鹿じゃありません。
大人の「都合の良い」答えは、とうに見抜いています。
かつては、いわゆる「いい大学」へ行けば「いい仕事」に就くことができ、「いい人生=幸せな人生」を送ることができると考えられていました。
特に、高度経済成長期の教育とは”日本にとって / 企業にとって”都合の良い人間を育成する内容となっており、それゆえ高学歴ほど出世する時代でした。
しかし、社会の大きな流れの中で、人の価値観は変化します。
バブルが崩壊し、銀行が潰れました。リーマンショックによって多くの企業が、人が涙を流しました。
そして、私達は3.11を経験しました。
――どれほど世の中が多様な幸せの形を示そうとも、生きていなければ意味がない――
私達は、時代に、世間に、自然災害に翻弄されることもありますが、どのような境遇であれ「生き抜く力」なくして幸せにはなれません。従来の教育には、残念ながらこの観点が抜け落ちているのです。
では、生き抜く力とは具体的にどのようなものか――これが、前回お話した『問題解決能力』です。
問題解決能力とは「自分の力で考えて行動できる」こと。物理的には、まず脳を使い、それから体を動かすことになります。
使わなければ錆びますが、使えば使うほど鍛えられるのが脳。ありがたくもあり、やりがいもありますよね!
そして、脳を上手に使うトレーニングとして勉強はうってつけなのです。
脳が活発に動いている状態は、「集中」という形で現れます。
次回と次々回では、脳をトレーニングする具体的な方法をお話していきます。
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
最初に皆さんにお聞きした「どうして勉強しなきゃいけないの?」に対する答え、見つかりましたでしょうか?
是非、世界に一つしかない言い回しでお子さんに伝えてあげて下さい。これも脳トレですよ!
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安浪 京子 【プレスティージュパートナー代表】
記事テーマ
学力低下、理数離れ、詰め込み教育・・誰もが聞いたことのあるこれらのキーワードは、幼児期における家庭での関わり方によって、影響されずにすむ力をつけることができます。そんなエッセンス ―親子で楽しく思考力・集中力を鍛える方法― について連載していきます。