出産したら、育児に専念するか、仕事に復帰するか……。それは、本当に人それぞれですね。どちらがいい、悪い、というわけではありません。
しかし、若い世代の女性の中にも、本当は仕事に復帰したいのに、それを躊躇している人がいます。
ご自身が
「仕事に復帰したら、赤ちゃんがかわいそうかしら」
と思っている場合もあります。
また、パートナーや両親、義理の両親から、
「ママが赤ちゃんといてあげないなんてかわいそうよ」
と忠告され、仕事復帰したいのにできずにもんもんとしているママも……。
どんな悩みについても同じことですが、いちばんつらいのは、“自分が、自分のしたいことを許してあげられない”という心情のときではないでしょうか?
「すぐに仕事復帰するなんて、私はママ失格なのではないかしら」
と、ある意味、ジェンダーに縛られた価値観から解放されずにいるママ。
「仕事復帰したいけど、家族や親戚の忠告に反発すると、人間関係が悪くなりそうだから」
と、自分の意思より周囲の意思を尊重してしまうママ。
どちらも、同じように、“自分が、自分のしたいことを許してあげられない”という心情なわけです。
はっきり、言いますね。これでは、あなた自身が壊れてしまいますよ。
人間、十人いれば、価値観もさまざま。周囲からどう思われるかばかり考えていると、もっとたいせつなことを見失ってしまいますよ。
赤ちゃんのママは、あなたです。あなたの価値観で、あなたらしいプライドを持って育てればよいのです。
あなたがあなたの人生を生きること。それが、赤ちゃんやご家族のしあわせにもつながるのではないでしょうか?
人間は、自分が満たされてはじめて、周囲に対して優しい気持ちを持つことができます。あなたにとって、“働く”ことがしあわせならば、どんどん働いていいのです。
“3歳児神話”という説がありますよね? 3歳になるまでは、ママがべったりと赤ちゃんと一緒にいるほうが赤ちゃんのためだという説のことです。
しかし、平成10年の厚生白書には、この“3歳児神話”には根拠がなく、幻であったことが記載されています。
また、1988年には、アメリカで同様の発表がされています。子供(1~7歳)を対象にし調査をしたところ、ママが働いているかどうかで子供の発達や学業、社会性、行動などの問題の差はなかったのです。
いかがですか? あなたが思っているより、意外と、ママはいなくても大丈夫ということです。……というと、ちょっと大げさですけれどね。
とにかく。ママが働いていることが、赤ちゃんに悪影響を与えることはありません。なので、あなたが仕事復帰したいなら、どんどんそうしてくださいな。子供ってね。そういうママの後姿を見て育つものなんです。ママが一生懸命働いていれば、それを見ながら、ママの職業に憧れたりもするものなんですよ。
安藤 房子 【恋愛カウンセラー】
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安藤房子独自のアドバイス型カウンセリング実績は過去に20000件以上。専門分野である色彩心理学や独自のトラウマ理論、食と心理学研究に基づき、育児や家事のノウハウをお伝えしたいと思っています。特に、働くママ必見! 自身の夢をかなえながらのハッピー育児術ならおまかせください。