今日はちょっと、「感動」のお話。あなたのお子さんは、すぐに何にでも感動するお子さんですか? もしそうなら「感受性が強い」という、とてもよい一面を持っていると言えます。
ただ、スポーツ選手やアーティストなど「赤の他人の言動や活躍」だけに感動しているようなら、ちょっと注意が必要です。なぜなら、心理学的には、“他人の言動にばかり感動しているのは、実生活がつまらないから”と、言われているからです。
もしも、あなたのお子さんが、他人のことにばかり感動しているようなら、親子タイムを増やしてみてください。一緒に過ごす時間が長くなれば、今まで見えていなかった「心の内側」が、見えてきます。お子さんの悩みが見えてきます。
他人のことにばかり熱狂するのは、もしかしたら友達関係が今ひとつだからかもしれないし、テレビ以外に楽しいことがないからかもしれない。自分のやりたいことがあるのにできずにいるのかもしれないし、やりたいことを見つけられずに苦しんでいるのかもしれないのです。
これは、大人の場合も言えること。「赤の他人」の活動に熱狂してばかりで、自分自身の生活には「夢も希望もない」という人、意外と多いものです。そういう人は、現実社会での「生きにくさ」を感じていたりします。自分に自信がなくて未来が不安。
だけど、そんな自分を認めたくなくて、人と話すと愚痴や悪口のオンパレードになりがちだったりします。逆に言えば、他人のことばかりなんだかんだ言っている人間は、他人のことにしか感動もできないものなのです。あなたが独身時代に、夜の街でクダを巻いているオジサンを見かけたことはありませんか? そんな人をイメージしてもらえば、わかりやすいと思います。
もちろん、スーパースターの活躍を見て感動し、勇気と元気をもらうことは、悪いことではありません。ただ、その勇気と元気を自分のパワーに変えて、自分の暮らしをハッピーにしていけたら、そのほうが、うんと楽しいと思いませんか?あなた自身が感動しすぎているときにも、ぜひ自分に問いかけてください。
「私は、いつも、やりたいことやってる?」もしかしたら、無意識のうちに日常生活でガマンしていることがたくさんあるのかもしれません。夫婦関係や子育ての悩みがあるから、何かほかのことに逃げているのかもしれません。
だけど、どんな悩みも、逃げてばかりでは解決しないんですよね。他人のドラマより、自分にドラマを。自分自身の日常生活に感動すること。それが、いちばんのしあわせなのではないでしょうか。
安藤 房子 【恋愛カウンセラー】
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安藤房子独自のアドバイス型カウンセリング実績は過去に20000件以上。専門分野である色彩心理学や独自のトラウマ理論、食と心理学研究に基づき、育児や家事のノウハウをお伝えしたいと思っています。特に、働くママ必見! 自身の夢をかなえながらのハッピー育児術ならおまかせください。