4月ですね。フレッシュな気持ちで「よし、今年度はいろいろがんばろう!」と張り切っているママも多いのではないでしょうか。
保育園や幼稚園に通っているお子さまはひとつ上のクラスへ。あるいは、私の娘のように、「今月から一年生」という方もたくさんいらっしゃるでしょうね。
中には、自身やパートナーの働く環境が変化し、バタバタと過ごしているママもいらっしゃるかもしれません。
こんな時期には、ママはつい頑張り過ぎて、ストレスもためがち。子どもから「ママ~」と話しかけられても、「あとでね」と、顔も見ずにお洗濯ものをとりこんだりしてしまったり、していませんか?
それでも子どもは、何度もママを呼んだりするものです。
「ねえ、ママ~。これ、てつだって~」と甘えてくるのをウルサく感じて、つい「もうお姉さん(お兄さん)なんだから、ひとりでしなさい」と言ってしまうママも少なくないようです。
実はこの、「もうお姉さん(お兄さん)なんだから」という言い方は、決して言ってはいけない言葉、だったりします。子どもにプレッシャーをかけてしまい、本音を話さない子に育ちがちなのです。
考えてもみてください。子どもだってひとりの人間。4月になり、新しい環境の中、ただでさえプレッシャーを感じています。言葉ではあまり表現しない子でも、年長さんになれば「園でいちばん年上だから、しっかりしなくちゃ」と思っているものですし、新一年生ともなれば、「なんでもじぶんでしなくちゃ」と張り切りながらも疲れているのです。
そんな心理状態の中、大好きなママから「もうお姉さん(お兄さん)なんだから」と言われてしまったら・・・。どこで誰に甘えていいのか、途方にくれてしまう。そう、思いませんか?
確かに、働くママは忙しいかもしれない。だから、子どもから呼ばれていつもちゃんとこたえてあげられないときもあるかもしれない。でも、そんなときには、ちゃんと子どもの目を見て、穏やかな表情で、こう言ってみてください。
「ごめんね。ママ、今、手が離せないからもうちょっと待っててね」
そして、手があいたら、しっかりと相手をしてあげましょう。これなら、子どもは寂しい気持ちになりません。
それに、ママが「もうお姉さんなんだから」と言わなくても、子どもは自然と成長するものです。
先日、学童2日目の娘を迎えに行ったときのこと。私はつい、レインコートのボタンをとめるのを手伝おうとしてしまいました。いえ、もともとひとりでボタンくらいとめているんですけれどね。私が帰宅を急いでいたこともあり、つい手伝おうとしてしまったのです。だけど周囲には新しい友だちやお兄さん、お姉さんたちがたくさんいる。そんな中、ママの手を借りるのは格好悪いと思ったのかもしれません。彼女はキッパリとこう言いました。
「てつだわなくていい。じぶんでするから」
娘の自律心とプライドを見た瞬間でした。
まあ・・・その反動とでも言いましょうか。帰宅してすぐに、「ねえママ~。レインコート、脱ぐのはママがやって~」と甘えてきたのですけれどね。
自立心と依存心。どちらもあるのが子どもの成長過程というもの。ついそんな子どもの態度にイライラしてしまいがちだと思いますが、気楽に気長に育児を楽しみたいものです。ママがのんびり構えると、子どもはすくすく育つ。それを実感する毎日です。
安藤 房子 【恋愛カウンセラー】
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安藤房子独自のアドバイス型カウンセリング実績は過去に20000件以上。専門分野である色彩心理学や独自のトラウマ理論、食と心理学研究に基づき、育児や家事のノウハウをお伝えしたいと思っています。特に、働くママ必見! 自身の夢をかなえながらのハッピー育児術ならおまかせください。