「ほめる育児が、子供を育てる」
という言葉、よく聞きますよね。実はこれ、心理学的にも実証されていて、「ほめれば伸びる」という効果を心理学では【ピグマリオン効果】と呼んでいます。
【ピグマリオン効果】の実験は、ある小学校で行われました。
教師が「君は学力が伸びるよ」と伝えた生徒が1年後には本当に伸びていたのです。
もちろん、最初から、成績のいい子を選んで「伸びる!」と伝えたわけではありません。無作為に、5人に1人の割合で「伸びる!」と伝えたとこころ、本当にそうなった・・・というわけです。
つまり、人間って、「できる」と思えばできる、ということなんですよね。
考えてみたら、これは当然のこと。誰だって、「自分はできる」と思うからがんばれる。「できない」と思った時点で諦めてしまう。目上の人から「君はできない」って言われたら、やる気をなくしてしまいます。
だけど、私たち大人は、親は・・・このことをついつい忘れがちではありませんか?
たとえば、子供が「お野菜切るの、手伝いたーい」と言ったとき、
「あぶないからいいわよ」と言ってしまったり。
「牛乳、自分でコップに入れる~」と言ったとき、
「こぼしちゃうからいいわよ」と言ってしまったり。
意外とそういう場面を見かける気がします。
確かに、子供にさせるほうが時間がかかるし面倒、と思うことだってあります。それに、1日は24時間。私たちママは、いつも忙しいですからね。でも、忙しいけれど、ここはふんばりどきではないかな、と私は思うのです。
もちろん、ぜんぶがぜんぶ、子供がしたいことをさせていたら、仕事と両立はできません。でも、部分的に手伝ってもらうことはできますよね。お料理を手伝いたがっているなら、きゅうりを1本だけ一緒に切ってみる。牛乳を入れたがったら、こぼしてもいい場所でさせてみる。そうすると、子供の目はキラキラ輝くんです。
「やってみる!」
そう言って、チャレンジをして、うまくいったら誇らしそうな表情に。失敗したら悲しそうな表情になったり、ときには泣いたりするけれど、こんなときこそママの出番です。
「こぼしちゃったけど、ほら見て、半分は入れることできたじゃない? はじめてなのにすごいわよ」と、ほめてあげる。そうやって、またやる気を引き出していけばよいのです。
誰だって、最初からうまくなんてできない。私たち大人だって、そうですよね? どんなちいさなことも、最初はチャレンジだったはず。そういう気持ちで、子供がしたいこと、どんどんさせてみてくださいね。
安藤 房子 【恋愛カウンセラー】
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安藤房子独自のアドバイス型カウンセリング実績は過去に20000件以上。専門分野である色彩心理学や独自のトラウマ理論、食と心理学研究に基づき、育児や家事のノウハウをお伝えしたいと思っています。特に、働くママ必見! 自身の夢をかなえながらのハッピー育児術ならおまかせください。