カポーティの「クリスマスの思い出」に登場する叔母さんと僕は、毎年クリスマスに何十個ものフルーツケーキを焼き、大好きな人々に贈っていました。貧しいながらも1年間貯めてあった小銭で粉やお酒やドライフルーツを買い、森でピーカンナッツを拾って。彼女達を知らない人々、例えば大統領にまで贈っているのですよ。これぞ「おちゃめな、無償の愛」です!
このお話に憧れて、私もかれこれ10年近く毎年「シュトーレン」を作っています。知らない人にまでは贈れないけれど、両親やお世話になった人、大好きな人にプレゼントしています。
レシピは幼稚園のママ友達であるドイツ人のベルクマンさんから教わった秘伝の味。
とても簡単ですのでチャレンジしてみてくださいね。
◎材料
薄力粉:1000g
ベーキングパウダー:小さじ4
A
アーモンドプードル:200g
レーズンとカレンツ合わせて:500g
レモンピール:80g
マジパンローマンセ:200g
国産檸檬の皮の摺り下ろし:大さじ1
B
きび砂糖:200g
卵:4個
バター(無塩):400g
クリームチーズ:400g
ヨーグルト:100g
ラム酒:大さじ4
オーガニックバニラエッセンス:少々
塩:少々
シナモン・コリアンダー・セージ・カルダモン・ナツメグ合わせて:大さじ1
1.Aをボールに混ぜておく
2.Bをフードプロセッサーで混ぜる
(砂糖、卵、常温に戻してサイコロ状のバター、クリームチーズ、ヨーグルト、ラム酒、スパイス、塩の順番で)
3.粉とベーキングパウダーをふるいにかけて、台の上に広げる。
4.Bを粉の上に乗せ、へらで切るように混ぜる。(手でこねない)
5.Aをざっと混ぜて、6等分して形を作る。
6.160度のオーブンで1時間焼く。2個づつ×3回。
途中焦げないようにアルミホイルをかぶせる。
7.冷めたら粉砂糖を茶こしで振る。
ラップで包んでから、アルミホイルで包み、涼しいところ(常温)で保存します。1ヶ月位は美味しく頂けます。
◎材料は富澤商店でオンラインで注文が便利でした。
子供が小さい時、クリスマスイブは一大イベントでした。サンタさんがイヴには来るんですから!夜になったら、カーテンを開けて、窓の鍵を開けて、このシュトーレンと飲み物をテーブルにセットしておくんです。(絵本「さむがりやのサンタ」を読んでからは、ラム酒の瓶も置いてたな~。)
朝になると、お菓子はなくなってるし、窓も5cm位開いてて、息子の枕元にはプレゼントが!!!「サンタさん来たよ~」って大喜びでした~。
今となっては、親の方が「幸福な時間」というプレゼントをもらっていたんだ、ってしみじみ思います。プレゼントを頂くのもとっても嬉しいけれど、差し上げることができるってことが、幸せですね。そんなことを思いながら、今年もクリスマス前の一日をオーブンの前で過ごしてみようと思います。
トルーマン・カポーティの短編小説「クリスマスの思い出」はこちら★
◎「手作り乳酸菌や発酵食品を取り入れて、オウチで放射性物質対策しよう!」
2012年1月29日(日)、mai salonさんの親子イベントにゲストとしてお話とデモンストレーションします。是非ご参加くださいませ!
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小川 千秋 【「つきよみサロン」主宰】
記事テーマ
都会でもできる月のサイクルに沿ったナチュラルで簡単な生活や子育て、ごきげんに生きるための食と身体と心について提案します。また旧暦の行事にまつわるお話や月に関する絵本や音楽や映画の紹介、ナチュラルな簡単なおやつのレシピなど。子供と一緒の日々がもっと楽しくなりますように!