2月に冨田貴史さんの「日本の暦と地球暦」WSに参加しました。
「地球暦」とは、6年前から杉山開知さんたちが創っている、太陽系の白地図のような暦です。
私も数年前から存在は知っていたのですが、今ひとつ使い方がわからなくて、
今回、制作グループのひとりである冨田貴史さんのワークショップで初体験しました。
これが「地球暦」。
分度器みたいですが、
太陽を中心に、水星、金星…と9つの惑星が配列されています。
今、自分がいる地球はどこにあって、他の彗星はどこにあるのかを
ピンでさしたり、石を置いたりしてヴィジュアル化します。
そうすることによって、惑星それぞれの特徴とその関係性がなんとなくわかります。
私は旧暦・月暦の「イン・ヤン カレンダー」を制作していますが、
これは地球と月との関係で、空の月に意識は向けますが、
やっぱり地球の上からの視点なのです。
ところが「地球暦」は宇宙からの視点。
宇宙の中の自分の位置を確認すると、視野が開けます。
その広がった感覚を味わいました。
この視点の変わる体験は、
天動説の信者が、実は地球が回っていたんだ、って知った時ように、目から鱗です。
「暦」、「カレンダー」ってなんでしょう?
冨田さんは「暦」は「占い」じゃなくて「地図」だ、とおっしゃっています。
私たち日本人はほとんど「グレゴリオ暦」で生活していますが、
世界にはもっといろいろな暦があります。
すっかり忘れられていますが、日本だって明治以前は旧暦を使っていたのです。
旧暦を使っていたころは、
現代より自然の移り変わりに敏感だったのではないでしょうか?
「旧暦」や「地球暦」は最近とても注目されていて、
小学校でも授業に使ったりしているそうです。
どんな「地図」で人生の旅を進むのか…私たちは自由に選択出来るんです。
そして冨田さんの発信は暦だけではなく、多岐にわたっています。
私が感動したのは、
「今、世田谷の古民家で老人と子どもが一緒に味噌作りをする空間を作るプロジェクトを進めているんです。
老人ホームと保育園って一緒になればいいんですよ~」
という雑談の中での言葉。
認知症の父のデイケアサービスに見学に行くと目にするのは、
スタッフが忙しそうに食事を作る横で、
何もすることがなくぼーっとテレビを見たり新聞を読んだりしている老人たち。
危ない包丁を使わなくても、キャベツを剥いたり、お団子こねたりできるだろうに…。
雑巾かけたりだって…。
効率を求める経済システムの中で、手や身体を動かして生活する自由を奪われて、
自立できなくなってしまうシステム…何か変??
3.11以降、日本中に「これって何か変じゃない?」っていう意識が広がっています。
冨田さんは、ずっと以前から、そんな変なことに向きあって、一歩を踏み出して行動しています。
でも肩肘はらない、自然体。
彼の話を聞くと、「うん、私にも何かできるかも。」って思えてきました。
そしたら、
あっという間に「つきよみサロン」に来てくださることになったのです!
4月1日です。皆様のご参加、お待ちしています!
冨田貴史さん プロフィール
京都在住。全国各地で年間300本以上のイベント・ワークショップを続けている。
ワークショップのテーマは暦、エネルギー、
手仕事(茜染め、麻褌、鉄火味噌など)、自家発電など。
『母笑み疎開保養大作戦~海旅Camp』共同代表。2013年春、
大阪中津にて養生のための衣食を自給する冨貴工房オープン。
鎌仲ひとみ監督のドキュメンタリー映画「六ヶ所村ラプソディー」を全国120か所で上映し、
同監督の映画「ミツバチの羽音と地球の回転」の制作にも携わる。
「エネルギーシフトを考えるデータバンク・プロジェクト」立ち上げメンバー。
著書「わたしにつながるいのちのために」、
「今、わたしにできること~目に見えないものをみつめて生きていく~」ほか
銀色夏生さんの新刊「本当に自分の人生を生きることを考え始めた人たちへ」(幻冬舎文庫)は
小川 千秋 【「つきよみサロン」主宰】
記事テーマ
都会でもできる月のサイクルに沿ったナチュラルで簡単な生活や子育て、ごきげんに生きるための食と身体と心について提案します。また旧暦の行事にまつわるお話や月に関する絵本や音楽や映画の紹介、ナチュラルな簡単なおやつのレシピなど。子供と一緒の日々がもっと楽しくなりますように!