昨年「最終回」と書きましたが、これからは月1回のペースで再開させていただくことになりました。今年もどうぞよろしくお願いします。
昨年11月、「プランツアカデミー」の草木染めのイベントのお手伝いに高知に行ってきました。
私は数年前に草木染めを習っていまして、一時は講座なども開催したこともあるのですが、最近はすっかりご無沙汰してました。今回は一緒に習っていた先輩が講師でしたので、アシスタントとしてくっついて行きました。
草木染めの手順はこんな感じです。
まず、材料を集めます。今回は谷相地区の無農薬のハーブ園でレモングラスを収獲しました。秋の午後の日差しの中で、のんびり植物をいじっている時間はこの世の天国!。
次の日、参加者の方々と細かく切ったレモングラスの葉を煮出しました。部屋いっぱいにレモングラスの香りが満ちて、もうそれだけで癒されます。同じように葉を煮出しただけのレモングラスのお茶も美味しいのです。
上の写真のようにシンクのゴミ用の袋に入れて煮出すと簡単です。
その後、漉した液の中に前処理した綿やニットのショールやシルク布を入れ、弱火で煮ます。
しばらくすると黄色っぽいベージュに染め上がりました。水でよく洗って媒染剤(みょうばん)に浸けて、また洗って乾かして出来上がり。
干してある黄色いショールがレモングラス染めです。
植物からエキスを取り出して布を染めるっていうことは、大人のままごとみたいですし、化学実験みたいで楽しいです。
でもただ楽しいだけじゃなくて効用もあるのが「草木染め」。
繊維に染まった植物のエキスは、そこに留まって、私たちの身体に影響を与えているのです。
食べ物を「内服」といい、着る物を「外服」といいます。
食べる物にはこだわっていても、身にまとう物には無神経では、もったいないのです。
例えば、ビワの葉で染めた服をアトピーのお子さんに…。
オレンジっぽいピンク色で見た目も可愛いのですが、ビワの葉はお肌のトラブルに効果があるそうです。
ラベンダー染めは安眠効果、薔薇染めはロマンチックな気分で女性ホルモンアップ…と植物パワーを外から取り入れることができるんです。
おうちでもできますからお子さんと一緒にチャレンジしてみてくださいね。
(次の機会にいろいろな植物で染めた布などアップしますね。お楽しみに!)
小川 千秋 【「つきよみサロン」主宰】
記事テーマ
都会でもできる月のサイクルに沿ったナチュラルで簡単な生活や子育て、ごきげんに生きるための食と身体と心について提案します。また旧暦の行事にまつわるお話や月に関する絵本や音楽や映画の紹介、ナチュラルな簡単なおやつのレシピなど。子供と一緒の日々がもっと楽しくなりますように!