「土用の丑の日」って鰻やさんが大混雑してますね〜。
さて今回は、丑の日に関するお話と「鰻もどき」のレシピをご紹介します。
夏の土用の18日間の中で、十二支の丑の日にあたる日を「土用の丑の日」と呼んでいます。
また、夏の土用の期間中に丑の日が2回あることもあり、その時は1の丑、2の丑と言います。
陰陽五行説では、全ての自然界の事柄を木・火・土・金・水の5つに分類して考え、春は「木」夏は「火」秋は「金」冬は「水」と割り当てています。
そして残った「土」は季節の変わり目である立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間に当てて、「土用」と呼んでいます。 だから土用は1年に4回あるのです。 今年の夏の土用は7月19日から8月6日。そして8月7日が「立秋」です。
夏の土用期間は、ほぼ夏の終わりの期間ということですね。 土用は、土を司る神、土公神(どこうじん)が支配する期間で、土の作用(エネルギー)が強くなるそうです。
土公神は、季節によって遊行するとされ、春は「かまど」、夏は「門」、秋は「井戸」、冬は「庭」にいるそうです。
土用期間は季節ごとに「かまど」・「門」・「井戸」・「庭」に関して土を動かす工事や農作業、ガーデニングを行うと凶と言われています。
「土用中は季節の変わり目であるため、農作業や工事など大仕事をすると体調を崩しやすいし事故も起きやすい」という先人達の知恵だと思って、ちょっと気をつけて過ごしましょう!
カレンダーの赤線の部分がこれからの秋冬の「土用」期間です。
◎秋土用 2012年10月20日-11月6日
◎冬土用 2013年1月17日-2月3日
wikipediaによると
「鰻を食べる習慣についての由来には諸説あり、讃岐国出身の平賀源内が発案したという説が最もよく知られている。
商売がうまく行かない鰻屋が、夏に売れない鰻を何とか売るため源内の所に相談に行った。源内は、「丑の日に『う』の字が附く物を食べると夏負けしない」という民間伝承からヒントを得て、「本日丑の日」と書いて店先に貼ることを勧めた。すると、物知りとして有名な源内の言うことならということで、その鰻屋は大変繁盛した。その後、他の鰻屋もそれを真似るようになり、土用の丑の日に鰻を食べる風習が定着したという。実際に鰻以外には、梅干や瓜などを食する習慣もあったようだが、今日においては殆ど見られない。
実際にも鰻にはビタミンA・B群が豊富に含まれているため、夏バテ、食欲減退防止の効果が期待できる。ただ、鰻の旬は冬眠に備えて身に養分を貯える晩秋から初冬にかけての時期で、秋から春に比べても夏のものは味がおちる。」
平賀源内さん
お子様にもベジタリアンにも好評な「鰻もどき」のレシピをお伝えします。
1. よく水切りした木綿豆腐1丁に小麦粉10g、ヤマトイモすり下ろし10g、 塩小さじ半分、白ごま大さじ2をよく混ぜる。
(玉ネギみじん切りを炒めたモノを混ぜてもいい)
2. 8等分した海苔に1を塗り、箸で模様を付ける。
3. 豆腐の面を下にして揚げる。まず強火で回りを固めてから、ゆっくり火を通す。
4. 出し汁大さじ2、醤油大さじ1、味醂大さじ1、葛粉5gをよく混ぜて火にかけとろみをつけたれを作る。
5. 3にたれをかけて、山椒の粉をふる。
(リマクッキング師範科レシピより)
今年の土用の丑の日は、鰻を食べるか、鰻もどきにチャレンジするか・・・悩ましいですね。
以前鰻やさんに聞いたお話ですが、丑の日はお客さんが多すぎて生からでは対応できないので、かなりの老舗でもその日だけは冷凍した鰻を解凍しているということです。(例外はあるでしょうが…) だからせっかく高級な鰻やさんに行くなら、土用の丑の日を避けた方がよいそうです。
◎「イン・ヤン カレンダー2012-2013」旧暦/月暦カレンダー発売中!
(月の満ち欠けリズムに寄り添う暮らしのアドバイス付き)525円(税込)はこちら→
小川 千秋 【「つきよみサロン」主宰】
記事テーマ
都会でもできる月のサイクルに沿ったナチュラルで簡単な生活や子育て、ごきげんに生きるための食と身体と心について提案します。また旧暦の行事にまつわるお話や月に関する絵本や音楽や映画の紹介、ナチュラルな簡単なおやつのレシピなど。子供と一緒の日々がもっと楽しくなりますように!