以前も「ヘンプ生活」の記事を掲載させて頂きましたが、その後も着々と「ヘンプ(麻)」の情報を集めております。
今回は「ヘンプ・ビューティーをはじめよう」(BABジャパン)の著者である塩田恵さんにお話を伺いました。
塩田さんはフィトセラピスト&アロマビューティコンサルタントでいらっしゃいます。
麻の実から採れる天然100%の植物オイルのことです。現在、国産品はほとんどなくカナダ、アメリカ、オーストラリア、中国、ヨーロッパ等からの輸入品となります。
食用のものはグリーンがかった色で独特の香りがします。スキンケア用はそれを精製して無色無臭にしたものです。
私もここ数ヶ月食べたりお肌に付けたりと愛用しております。
ヘンプオイルのすごいところは「必須脂肪酸」である「リノール酸(オメガ6)」(56%)「アルファ-リノレン酸(オメガ3)」(20%)「ガンマ-リノレン酸(GLA)」(4%)が合わせて80%含まれているところです。
「必須脂肪酸」は細胞膜の原料になる成分です。人が体内で作り出すことができないので、外から補ってあげる必要があり、美肌や生活習慣病の予防にもなる大切な成分なんです。しかも、必須脂肪酸をバランス良く含んでいるオイル(油)は太らないんです!
WHOや厚生労働省が推奨する「リノール酸(オメガ6)」と「アルファ-リノレン酸(オメガ3)」のベストな割合「4:1」に一番近いのは「ヘンプオイル(3:1)」です。
例えば「オリーブオイル」は約80%が「オレイン酸(必須脂肪酸ではない)」で、「リノール酸」は10%ほどしか含まれず、「アルファ-リノレン酸」や「ガンマ-リノレン酸」は含まれていません。また、健康美容指向の間で人気の「フラックスオイル(亜麻仁油)」は「リノール酸」20%「アルファ-リノレン酸」60%です。
それから希少な成分でありアンチエイジングの脂肪酸といわれる「ガンマ-リノレン酸(GLA)」を含む代表的(一般的)なオイルは、「月見草オイル」と「ヘンプオイル」だけだそうです。
また、「アルファ-リノレン酸(オメガ3)」と「ガンマ-リノレン酸(GLA)」を同時に含んでいる植物油は、実は、「ヘンプオイル」だけなんです。
いかがですか? スーパーマーケットでは気軽に手に入らないけれど、ヘンプオイルって使ってみる価値ありじゃないでしょうか?
必須脂肪酸は酸化しやすいので、加熱しないでそのままが一番です。保存も冷蔵庫で。
寝る前にスプーン1杯飲む方もいらっしゃいますが、私はこんな風に食べています。
◎ヘンプオイル+バルサミコ酢+醤油+塩でドレッシングとして
◎ヘンプオイル+塩+ヘンプナッツのペーストをパンに付けて
◎パスタなどの仕上げに少し回しかけます
独特の香りで好みが分かれますので、お子さんがイヤがったら、オリーブオイルに少し混ぜてみてくださいね。
これは「ヘンプキッチン」や「シャンブル」で購入できる食用ヘンプオイル。
精製したヘンプオイルもやはり酸化しやすいので2ヶ月を目安に使い切るといいそうです。また開封後に酸化を押さえる小麦胚芽油かホホバ油を10〜20%ブレンドしておくと酸化速度を抑えられます。
◎フェイス・ボディ・ヘッドマッサージに。
ヘンプオイルを手に取りラベンダーの精油を数滴プラスします。手の中であたためて、気になるところをマッサージします。
◎爪や髪のトリートメントに。
◎ベビーマッサージにも最適です。
これは「シャンブル」で購入できるスキンケア用ヘンプオイル。
銀座には「巴馬」というヘンプオイルを食べられるレストランもあり、オススメです。
これは「巴馬」にて飲んだ「麻ビール」。濃いです〜。
小川 千秋 【「つきよみサロン」主宰】
記事テーマ
都会でもできる月のサイクルに沿ったナチュラルで簡単な生活や子育て、ごきげんに生きるための食と身体と心について提案します。また旧暦の行事にまつわるお話や月に関する絵本や音楽や映画の紹介、ナチュラルな簡単なおやつのレシピなど。子供と一緒の日々がもっと楽しくなりますように!