旧暦の八月十五日は十五夜、お月見です。2011年は新暦で9月12日。
この日は日没と月の出がほぼ同じ頃なので、6時頃には大きなお月様が東の空低くお目見え。ウチの部屋の窓からは見えないので、マンションの屋上に出てお月見します。準備万端でゆっくりとお月様をお迎えしたいものですが、いつも夕食後であわただしくなってしまいます。
息子が小さかった時は、同じマンションの子供のお友達も誘って、お団子を食べたり、物干しに登ったり、ひとしきり遊びました。
でも、夜に外にいるってこと自体がなんだか嬉しい特別なこと。その楽しさは、「たまに」だから、「非日常」だから・・・。「満月の夜まで待ちに待った」から・・・。
ジミな日常の日々のおかげですね。
さて、お月見が楽しみになる絵本を紹介します。
数ある月に関する絵本の中で、繰り返し読んだ一冊は、「まんげつのよるまでまちなさい」
(マーガレット・ワイズ・ブラウン作/ガース・ウィリアムズ絵/ペンギン社)。
「夜が見たい」と言うあらいぐまのぼうやに、お母さんが「まんげつのよるまでまちなさい」と毎日言い続けるお話。
最後のページは、ついに満月の夜。
今までモノクロだった挿絵がこのページだけカラーなのです。
満月の下、野球や縄跳びをしているうさぎやあらいぐま、楽しそうにおしゃべりをしているお母さん達。
このページに着くと、私もあらいぐまのぼうやよろしく「やったー」って開放された気分になります。
もう一冊は「14ひきのおつきみ」(いわむらかずお作/童心社)。
14ひきのねずみたちが木の上に、せっせとお月見台を作ります。
まっ赤な夕日がしずみ、おだんごや栗の実をおそなえして待っていたら、おつきさんがぽっかりうかんできました。
お月さんのやさしい光に、だんだんと日が暮れていくようすが美しく、思わず「お月さまありがとう!」とつぶやきたくなりますよ。
今年の「中秋の名月」も、子供さんと一緒に楽しく愛でたいものですね。どきどき、わくわく。だって今夜は満月の夜だもの。
「お月さまのカレンダー」
その日の旧暦での日付とお月様の様子が一目でわかるカレンダーを作っています。新月と満月の時間入りです。お子さんと今日のお月さまはどんな形?って、チェックしてみてくださいね!
「イン・ヤン カレンダー」http://www.yinyang-calendar.com/
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小川 千秋 【「つきよみサロン」主宰】
記事テーマ
都会でもできる月のサイクルに沿ったナチュラルで簡単な生活や子育て、ごきげんに生きるための食と身体と心について提案します。また旧暦の行事にまつわるお話や月に関する絵本や音楽や映画の紹介、ナチュラルな簡単なおやつのレシピなど。子供と一緒の日々がもっと楽しくなりますように!