明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、2012年になりました。
年末年始、たくさんの美味しい食べ物・飲み物に囲まれての楽しいひととき…気付けば「身体が重くなったような気がするわ」という方も多くいらっしゃるかもしれません。
実はそんなときにもアロマテラピーが大活躍!
今日は精油を使って楽しみながら手軽にできる「アロマ式ダイエット」の方法をご紹介いたします。
以前、「脳」と「嗅覚」は密接な関係があります、というお話をしました。
香りは様々なルートを通って脳の大脳辺縁系や海馬というところに伝わります。
この大脳辺縁系はいわゆる「古い脳」といわれていて、「記憶」や「本能的な行動」(食欲・性欲・睡眠欲)の中枢と言われている部分なのです。
例えば、「洗濯物の香りが、小さいころの家やご家族とのエピソードを思い出す…」というような経験された方もいるのではないでしょうか?
記憶と香りが結びついているんですね。
このように、自分ではコントロールできない「記憶」や「欲求」と「香り」を上手に使うことで、食欲を抑えたり、ダイエットの効果が期待できるのです。
ではどんな精油がオススメでしょうか?
私がオススメしたいのが「グレープフルーツ」。
甘酸っぱく、ほんのり苦味も感じられる爽やかな柑橘類です。デトックスでも有名ですので、皆さんも聞いたことがあるかもしれません。
これはグレープフルーツに含まれている「ヌートカン」と「リネモン」という香り成分がポイント!
この2つの香り成分が新陳代謝を高めてやせやすい体にしてくれるというのです。
「ヌートカトン」は交感神経の働きを高め、脂肪を燃焼する成分であるUCPをたくさん産生します。
もうひとつ「リモネン」は、副交感神経を優位にして神経をリラックスさせ、血行を促進する効果があるので、交感神経が活発に働いたときに起きやすい、末梢の血行不良を解消します。(※注)
●交感神経・・・活動している時、ストレス・緊張している時に働く
●副交感神経・・・休息・体の修復をしている時、リラックスしている時に働く
(※注)2002年、資生堂がグレープフルーツの香りを嗅ぐことによって、交感神経を活性化させ、中性脂肪を燃焼させるタンパク質「UCP(uncoupling protein:脱共役タンパク質)」の発現を高めるという新スリミング理論(UCP理論)を確立したことでダイエットに効果のある香りとして有名になりました。
オススメなのは朝起きたときと、お食事の前。
グレープフルーツの香りを嗅いでみましょう。
香りを嗅ぐことで、食欲を抑え、満足感を与えてくれるといわれています。
精油であれば瓶からクンクンと嗅いだり、ティッシュに垂らしたり、デュフューザーで香らせたり、お好みの方法で。
グレープフルーツの果実を切ってフレッシュな香りを嗅ぐのももちろんオススメです。
香りを十分に楽しんだ後はぜひお食事に取り入れてくださいね。
新陳代謝を促進する「クエン酸」や、利尿作用のある「カリウム」が含まれまれていますので脂肪燃焼や、体内の余計な水分を排出することでむくみ解消にもつながります。
グレープフルーツは香りを嗅ぐだけではなく、マッサージオイルとしても多く使われています。
余分な水分や老廃物を外に出す働きやリンパの流れを促進してくれるといわれています。デトックスにとても効果的な精油なのです。
そこで…以前ご紹介した、ハンドトリートメントも取り入れてみてくださいね。
足裏同様に、手も全身に作用する反射区がたくさんあるので、体がポカポカしてきます♪
グレープフルーツの香りは気持ちを前向きに、明るく元気にしてくれる作用がありますので、お子さんと一緒楽しめるハッピーコミュニケーションにもなりますね♪
また、前回のゆず湯のように、グレープフルーツをお風呂に入れていただくのもオススメです。
果実の場合はよく洗って半分に切って入れたり、食べた後の皮を布の袋に入れて浮かべてもいいですね。
血行が良くなり身体が温まりますし、デトックスのほかリラックス・リフレッシュ作用で、心もゆったりできます。
なお、精油を使う場合は、必ず希釈するための基材に混ぜてからお風呂に入れましょう。
【希釈する基材に使えるもの】
ホホバオイルなどのキャリアオイル、天然塩、はちみつ、日本酒など。
では次の項では簡単アロマレシピをお伝えします!
【レシピ】
◆トリートメント用ブレンドオイル
・ホホバオイル10ml
・精油(グレープフルーツ)2滴
これをよく混ぜ合わせて、あたためながらハンドトリートメントや膝下、足裏などをトリートメント。
体がポカポカしてきます。また、この他にジュニパーの精油なども老廃物を流してくれる作用があります。
◆天然塩で作るバスソルトの作り方
・大さじ1杯の塩
・精油1~3滴
これをよく混ぜてお風呂に入れます。
【精油を使うときの注意】
・アロマテラピーは医療ではありません。
・精油は原液をつけずに、必ず基材で薄めて使いましょう。
(社)日本アロマ環境協会(AEAJ)のガイドラインでは濃度を1%までとしています。
・初めて使うときはパッチテストをしましょう。
各種エッセンシャルオイルを使用する場合、十分に薄めた(希釈)ものを腕の内側などの皮膚の柔らかい部分に少し塗って1日~2日ほど肌の様子を見ます。異常がある場合は医師の診察を受けましょう。
・妊娠中の妊婦さんや乳幼児(3歳未満は精油は使用しないのが望ましい)、肌が敏感な方、病気治療中の方、高齢者などは医師や専門家に相談してから使いましょう。
・ 柑橘系の精油をつかうときの注意点
柑橘系の精油は紫外線に反応して肌のトラブルを起こす作用があるので、外出前の使用は控えましょう。(柑橘系すべてというわけではありませんが、ベルガモット、グレープフルーツ、レモン、ライムなどはご注意ください)
それでは爽やかな香りに包まれながら、楽しいダイエット、ぜひお試しください♪
次回はいよいよ近づいてくる「花粉症」対策のアロマテラピーをご案内する予定です。
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
【新年のワークショップのご案内】
◆2/4 パリ香る自然香水レッスン「マイ・アロマ」@ミッドタウン
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レッスンの後はローズのお菓子とお飲み物でティータイム♡
皆さまのご参加お待ちしております。
◆ブログ「子連れでおけいこ★ビアンジェ★たまプラーザ&用賀」はこちら★
◆HPはこちら★
斉藤 智子 【ベビーマッサージ&アロマテラピー教室『ビアンジェ』主宰】
記事テーマ
ママの生の声から実感したのは、ママが上手に気分転換をしたり、リラックすることは、家族の笑顔につながること。ベビーマサージの基本でもある『タッチケア』の大切さは年齢を問わず大切なコミュニケーションであること。
ママ&ベビー×スキンシップ×香り~をテーマに、家族みんなで楽しむアロマライフやタッチケアを連載します。