親子のコミュニケーションとしてとてもポピュラーになってきた「ベビーマッサージ」。
聞いたことがあります!体験してみました!という方もいらっしゃるかもしれませんね。
私の教室でもとても人気のある「ベビーマッサージ」レッスン。愛しいベビーが産まれてすぐ、ママやパパ、ご家族がプレゼントをしてあげることができるすばらしいコミュニケーションのひとつです。
ではなぜこのベビーマッサージ(キッズマッサージ)などが良いといわれるのでしょう?
それは、人間の生命の発達にも大きく関わっているといわれています。
精子と卵子が出会い、受精…、細胞分裂が進み、やがて「内胚葉、中胚葉、外肺葉」の3つに分かれていきます。この「外肺葉」という部分。
「外肺葉」は、さらに成熟していくと「中枢神経、末梢神経、感覚器(表皮)など」になるところ。つまり、脳、神経と体の表面を覆っている皮膚はもとを辿れば同じ根っこ。この「同じ根っこ」の器官は、成長してもずっとつながりがあるそうです。(このことを「皮脳同根(ひのうどうこん)」といいます。)
愛情を持って肌(皮膚)に触れる、という行為は、脳にちゃんとつながっている。そこが脳と皮膚とが密接といわれる所以。
「言葉がなくても心がつながることができる」それがタッチケアなのかもしれません。
このタッチケアは赤ちゃんはもちろん、少し大きくなったお兄ちゃん、お姉ちゃんにとってもとても素晴らしいスキンシップなのです。(私自身の経験では心の部分ではその年代の子どもたちにこそとても大きな役割があるように思います。)
だんだんと話すことが減ってきてしまった。抱きしめるのにお互い照れてしまう。どうやってきっかけを作ったらいいのかわからない。
こんなときこそ、タッチケアの出番です。
タッチケア(ベビーマッサージ、キッズマッサージ)にはたくさんの手技がありますが、なによりも実感できるのはやはり肌と肌がふれあって「心」が触れあう、という感覚。ぜひ実践してみてください。
無理せず、ママと子どもがリラックしていられるときに、ゆったりと、が理想です。オススメは夜寝る前。ホホバオイルなど、お肌につけても問題のないオイルを使って、まずは子どもたちの足裏から。そして背中から仙骨までをゆっくりあたためるように撫で下ろします。
オイルを使ったあたたかい手の滑らかな感覚は、大人と同じように子どもたちも心地よいもの。このとき分泌される快感物質が幸福感などをもたらしてくれるのです。(オイルを使用しない場合は服の上から優しくなでるように行います。)
アロマテラピーの精油をお持ちの方は、それを使うのもオススメです。
といっても赤ちゃんや幼児など小さいお子さまへのタッチケアに直接使うのではなく、近くで精油を香らせながら行います。(小さいお子さまへの精油を使ったトリートメント、タッチケアは避けましょう)
ラベンダーやカモミール、スイートオレンジなど、リラックスできる香りをチョイス。あとは目を見つめながらタッチ。ぜひ、たくさん、何度でも、ゆったりと、ぎゅーっとしてあげてくださいね♪
次回は冷えてくる時期にピッタリのアロマ活用法、手浴と足浴にスポットをあててご紹介します。
斉藤 智子 【ベビーマッサージ&アロマテラピー教室『ビアンジェ』主宰】
記事テーマ
ママの生の声から実感したのは、ママが上手に気分転換をしたり、リラックすることは、家族の笑顔につながること。ベビーマサージの基本でもある『タッチケア』の大切さは年齢を問わず大切なコミュニケーションであること。
ママ&ベビー×スキンシップ×香り~をテーマに、家族みんなで楽しむアロマライフやタッチケアを連載します。