GWも過ぎ、薄着になることも増えてきて『日焼け』も気になる季節がやってきました。
一昔前は、子どもは真っ黒になって日焼けを競い合ったり…よくある光景でしたが、最近は皮膚科学や環境の変化などによって、紫外線に対する考え方も変化してきています。
ビアンジェのベビーマッサージレッスンなどにお越しくださったママたちにもよく質問されるのが、『赤ちゃんのお肌=ベビースキンケア』と『日焼け止め』について。
そこで今回と次回にわたり、ベビー&キッズのスキンケアと赤ちゃんにも優しい日焼け止めの作り方をお届けいたします。
ではまず『皮膚』について基礎的なことをお勉強してみましょう。
さて、大人の皮膚、どのくらいあると思いますか?
実は、全身の皮膚を広げると、なんとタタミ一畳分ほどの面積があります。
人間にとって一番大きな臓器でもあるのです。
また『皮膚は内臓の鏡』という言葉があるように、皮膚は内臓の状態をよく反映するといわれる場所でもあります。
「●●を食べて、じんましんが出た」「便秘のときにはニキビや吹き出物ができる」など経験したことがある方もいらっしゃるかもしれません。
皮膚は、下図のように大きく分けて、外側から表皮、真皮、皮下組織の3つに分けられます。
【表皮】
厚さは0.1~0.3mmほど。
外から守るのが表皮。
表皮細胞(ケラチノサイト)、メラニンを作る色素細胞(メラノサイト)、アレルギーに関係するランゲルハンス細胞の3種の細胞などから成る。
【真皮】
厚さは約2~3mmほど。
中から支えるのが真皮。
コラーゲン(組織の形を保つ線維)と、エラスチン(弾力のある線維でコラーゲン支える)とでできている。
その隙間を水分をたっぷりと含んだヒアルロン酸などが埋めて、肌の張りや弾力を与えている。
【皮下組織】
皮下脂肪などを含む。体を守るクッションや体温を維持する役目を果たす。
一見、ぷるぷるとうるおってみえる赤ちゃんのお肌。
でも実は、一般的に赤ちゃんの皮膚の厚さは、大人の約半分。また、コラーゲンなどの細胞もまだまだ未熟、バリア機能も未熟な状態。
外からの影響を受けやすく、皮脂の量も少ないことから、実は老人並みに乾燥しているのが赤ちゃんのお肌なんです。
ちょっと驚きますね。
そこで大切なのが『スキンケア』。
大切なポイントは3つ。
◆適度な洗浄
◆保湿
◆UVケア
これらがバランスよくできて、快適なお肌が保てるのです。
我が家でも小さな頃から『落としすぎない』『かゆみが出てきたら保湿をしっかり』。
そういったことに気をつけて子育てをしてきました。
ただ、…意外と気をもんだのが『UVケア』でした。
私自身、「何をつけたらいいんだろう」、「あまり強すぎるのもどうかしら…」と思い、あまり使えなかった時期がありました。
(今では市販の日焼け止めもどんどん進化して赤ちゃんに優しいものもたくさんありますので、そういったものをお試しいただくのもいいと思います。)
迷った末に、ここ数年は、お肌に優しい成分で作る『手作りのアロマ日焼止め』を使うことが多くなりました。
では次回はわが家でも使っている、手作りの日焼け止めの作り方をご紹介いたしますね!
斉藤 智子 【ベビーマッサージ&アロマテラピー教室『ビアンジェ』主宰】
記事テーマ
ママの生の声から実感したのは、ママが上手に気分転換をしたり、リラックすることは、家族の笑顔につながること。ベビーマサージの基本でもある『タッチケア』の大切さは年齢を問わず大切なコミュニケーションであること。
ママ&ベビー×スキンシップ×香り~をテーマに、家族みんなで楽しむアロマライフやタッチケアを連載します。