まだまだ寒いとはいえ、それでも日中の温度もあがり、日も長くなってきました。
そろそろ春が近づいてきますね。
それと同時に「なんとなくむずむずしてきた気がする…」という声もちらほらと。
前回、簡単にできるアロマの花粉症対策をお伝えしましたが、様々な対策を講じても、この時期は目と鼻に花粉症の不快な症状が強く表れるのも事実。
そして、くしゃみ、鼻水、目のかゆみ…といった症状のほか、実は「肌荒れ」も実は気になる方が多いのではないでしょうか。
目や鼻のまわりはカサカサ、かぴかぴ(笑)。
おまけに頬のあたりもがさがさと突っ張っている、という状態になります。
今回は、そんな花粉症などの乾燥からくるお肌のトラブルを、アロマやハーブを使う優しいケアで少しでも心地よく過ごす方法をお伝えしていきたいと思います。
肌(皮膚)というのは元々バリア機能を備え持っています。
バリア機能が正常に働いている健康な肌の場合、外からの刺激を受けないようになっています。
ところが…この時期は空気は乾燥しがちです。
また、近づく春のために「紫外線」もかなり強くなってきています。
そして知らぬ間にバリア機能が低下している肌は、さらに乾燥が進み、肌の表面の角質がどんどんはがれてきます。
そしてその隙間から様々な刺激物質が侵入し炎症を起こすのです。
この時期は花粉の刺激が加わることで顔がかゆくなったり、部分的に肌荒れを起こしたりする、というわけなのです。
肌のバリア機能の低下は、目を擦ったり鼻を繰り返しかんだりすることによる摩擦刺激や、日常の間違った手入れの方法など、実にさまざまな原因によって起こります。
花粉症の時期には、まず、手やティッシュの摩擦刺激に十分注意し、スキンケアを正しく行うこと。
これにより肌荒れなどのトラブルも緩和できると思います。
では次に、わが家でも実践している、お肌に優しいケアをいくつかピックアップしておきますね。
以前にもご紹介したハーブを使ったケアです。
濃い目に煮出したハーブティー(カモミールティー)を冷ましてから、スプレー容器に入れて、お顔や身体にシュッシュッと。
抗炎症作用があるのでお肌にも優しく働きかけてくれます。
このスプレーは1年中大活躍。赤ちゃんののオムツかぶれなどにも有効です。
冷蔵庫に入れて2週間ほどで使い切りましょう。
シアバターを使った保湿力抜群のクリームです。
わが家の常備品。家族みんなで使っています。
◆材料
・ホホバオイル … 20ml
・ミツロウ … 1g
・シアバター … 1g
・精油 … 2滴 (無しでもOK)
◆作り方
①材料(キャリアオイル、ミツロウ、シアバター)をそれぞれ計量し、湯煎(エッセンシャルウォーマー)で溶かします。
②ゆっくりとかき混ぜ、全部溶けたら火から下ろし、クリーム容器に移します。
③精油を入れる場合は少し冷めたら精油を2滴入れます。よくかき混ぜてから、そのまま冷まします。
※精油を入れなくても保湿力のあるクリームになります。個人差もありますが基本的に3歳未満のお子さまには入れないで作りましょう。
※乾燥肌に有効とされる精油
カモミールローマン、カモミールジャーマン、ラベンダー、ゼラニウム、ネロリ、オレンジ、ローズウッド、フランキンセンス、イランイラン、パチュリなどです。
(お子さまも一緒に使う場合は、カモミールローマン、ラベンダー、ローズウッドあたりがオススメ)
アロマを上手に活用して、花粉症の不快感を少しでも軽く過ごせますように。
斉藤 智子 【ベビーマッサージ&アロマテラピー教室『ビアンジェ』主宰】
記事テーマ
ママの生の声から実感したのは、ママが上手に気分転換をしたり、リラックすることは、家族の笑顔につながること。ベビーマサージの基本でもある『タッチケア』の大切さは年齢を問わず大切なコミュニケーションであること。
ママ&ベビー×スキンシップ×香り~をテーマに、家族みんなで楽しむアロマライフやタッチケアを連載します。