今回は精油(エッセンシャルオイル)のこと、そして安全に楽しく使う方法をご案内します。
「精油(エッセンシャルオイル)」とはどんなものでしょうか。
それは植物の体内で作られ油嚢と呼ばれる小さな袋状の部分に蓄えられている、揮発性の芳香成分(香り)を抽出した物です。
みなさんもよく目にする花、葉から、樹脂、樹皮、果皮、種子、根など様々な部位から取り出されます。
では何のために植物は芳香成分をもっているのでしょう?
実は植物が受粉するため、種子を運ぶために昆虫や鳥を引き寄せるため(誘引効果)、虫や鳥などに食べられないため(忌避効果)など…植物が生きていくために作られている成分なのです。
そしてその芳香成分である精油は植物に少ししか含まれていないため高価なものもたくさんあります。
たとえばローズ。
優雅で女性ホルモンにも働きかけてくれる香り。なんとバラの花約100本分から精油1滴が抽出されます。
それほど植物のパワーがぎゅっと凝縮されているのが精油なのです。
上記に書きましたとおり、精油は、植物の持っている芳香成分を凝縮した高濃度の液体、ということになります。用法・容量をきちんと守って安全に使いましょう。
■ 精油を原液のまま肌につけたりしないようにしましょう。
■ もし原液が肌についてしまった場合、すぐに大量の水で洗い流しましょう。
■ 精油は飲まないようにしましょう。(海外などでは専門家が精油の内服を提示することもありますが、ホームケアでは決してお勧めできません)
■ 目や目の周り・唇やそのほか粘膜質には付かないように注意しましょうの。
■ 火気に注意しましょう。精油は引火する可能性があるので、キッチンでの使用は十分注意しましょう。
■ 妊娠中の使用は注意しましょう。精油によっては妊婦の体に影響を及ぼす恐れのあるものもありますので、妊娠中の使用は芳香浴にとどめ、芳香浴以外での使用は基本的に避けて下さい。
■ 3才以下の乳幼児への使用は芳香浴のみでご使用下さい。マッサージやアロマバスなど芳香浴以外での使用は避けて下さい。
■ 3歳以上のお子様でも少量・低濃度でご使用下さい。
■ 子供やペットの手の届かない冷暗所で保管し、使用後はすぐにキャップを閉めて下さい。
■ 開封後は半年または1年以内に使い切るようにして下さい。原料となる植物が柑橘系の精油については半年以内、それ以外の精油は1年以内に使い切るようにして下さい。
■ 精油(アロマテラピー)は薬ではありません。病気や体調がすぐれない時は専門の医師の診断を受けるようにして下さい。
参考図書:アロマテラピー検定テキスト
さて、いろいろと細かく書いていきましたが、難しいことばかりではありません。
私もこれまで子育てをしながら実践してきましたが、小さなお子様とアロマを楽しむ方法はたくさんあります。
楽しく、安全に使うには、まずは使用量を控えめに、そして心と体に働きかけてくれることを期待しながら、何よりも「好きな香り」を楽しむリラクゼーションとして生活に取り入れてきましょう。
次回はタッチケア(ベビーマッサージ)について書いていきたいと思います。
ビアンジェ斉藤智子のブログでは、子連れでおけいこ・子連れで楽しむ私時間をテーマに日々更新中です。
アロマテラピー、ベビーマッサージ、ベビースキンケアのレッスンのほか、ママのためのデジカメ教室、親子撮影会などお子様と一緒に楽しめるイベントやレッスンも企画しています。
ぜひ遊びにいらしてくださいね。
斉藤 智子 【ベビーマッサージ&アロマテラピー教室『ビアンジェ』主宰】
記事テーマ
ママの生の声から実感したのは、ママが上手に気分転換をしたり、リラックすることは、家族の笑顔につながること。ベビーマサージの基本でもある『タッチケア』の大切さは年齢を問わず大切なコミュニケーションであること。
ママ&ベビー×スキンシップ×香り~をテーマに、家族みんなで楽しむアロマライフやタッチケアを連載します。