今月ご紹介するのは『ぐるんぱのようちえん』です。初版が1966年のベストセラーです。みなさんも一度は絵を見たことがあったり、小さい頃読んだことがある方も多いかもしれませんね。
「ぐるんぱのようちえん」(西内ミナミ・作 堀内誠一・絵 福音館書店)
ぐるんぱはとってもおおきなぞう
ずっとひとりぼっちでくらしてきたので
すごくきたなくて くさいにおいもします
ひとりぼっちのぐるんぱは ときどき
さびしいな さびしいな
といってみみをくさにこすりつけたりしました
すると おおきななみだが ぐるんぱのはなを
つーっとながれて おちました
そんなひとりぼっちのぐるんぱがぞうの仲間から励ましをうけて
働きにでかけます。
ビスケット屋さん、おさら屋さん、くつ屋さん、ピアノ工場に、自動車工場。
どんなお店でも作るのはおおきなおおきなものばかり。
だれも買ってくれずに「もうけっこう」と言われてしまいます。
また寂しくなってしまったぐるんぱが同じようにひとりぼっちの子どもたち
にすてきなようちえんを作ります。
いろんなお店屋さんが出てくるので、子どもたちはワクワクです。
「みんなは大きくなったら何になりたい?」
「お花屋さん!!」「ケーキ屋さん!!」「電車の運転手!!」
子どもたちにはなりたいものがいっぱいです。
「私はなにになろうかな?」
「ママはもうおとなだよ」
と返されてしまいますが、ママだってまだたくさんの可能性がありますね。
子どもたちのように無限の可能性・・とまではいきませんが、
「こうありたい」という気持ちはいつまでも持ち続けたいです。
「じゃあコックさんはどうかな?」
今日はお買い物袋からいろんな野菜を出してポンポンスタンプをやってみましょう。
いつもの野菜がよく見るとどんなかたち?切ったらどんな形?どんないろ?
これはブロッコリー。木みたいにも見えますね。
これはチンゲン菜の茎。茎の部分はバラのような形になります。
いろんな野菜スタンプを組み合わせたら面白い形がたくさんできます。
今日使った野菜を今晩の夕食にしてみてください。
いつもは何気なく食べていた野菜や苦手な野菜がいつもと違う感じになるかもしれません。
平松 あずさ 【音の教室カリヨン主宰・歌い手】
記事テーマ
「音の教室カリヨン」は絵本を教科書にしてレッスンを行っています。 レッスンでは絵本を音楽的、美術的、演劇的というジャンルに分けて、レッスンしていますが、ここでは、ママたちが子どもと絵本を読んだ後、どうやってあそぶと楽しいかというヒントを連載していきます。絵本にあった童謡や子どもの歌も紹介します。