夜が長くなってきましたね。夕方5時にはもう暗くなってしまいます。だんだん寒くなって縮こまってしまいますが、空は空気が澄んでいて、気持ちが引き締まりますね。夜空の月や星も綺麗に見られます。
今回は『つきよのおんがくかい』のご紹介です。
『つきよのおんがくかい』 作・山下洋輔 絵・柏木 沙弥郎 福音館書店
この絵本、ジャズミュージシャンでもある「山下洋輔」さんの作品です。
山下さんは他にも『もけらもけら』などナンセンスの絵本やまるで音楽が詩になったような絵本を出しています。
「満月を見ようと、こうちゃんが山に登ると、むこうからクマがピアノをかついでやってきました。ウマがベースを、ネコがドラム、それにイヌがサックスをもってきて、「シャバタバ ドゥビドゥン」と楽しいセッションが始まりました。ウマがぶぶんぶ、ネコがスタタトン! クマがガンガン、とそれぞれソロをひきますが、イヌがドビドビドビ……と始めると止まらなくなってしまいました。」
いろんな動物が出てきて豪華なセッションが始まります。音を言葉に。音を絵に。「音は目には見えない」という大人の固定観念をよそに、子どもたちは自由に節をつけて歌ったり、音楽を絵にしていきます。
秋の夜長。たまにはジャズを流しながら、子どもとこの絵本を読んで絵を描いていたり歌ってみてくださいね。
平松 あずさ 【音の教室カリヨン主宰・歌い手】
記事テーマ
「音の教室カリヨン」は絵本を教科書にしてレッスンを行っています。 レッスンでは絵本を音楽的、美術的、演劇的というジャンルに分けて、レッスンしていますが、ここでは、ママたちが子どもと絵本を読んだ後、どうやってあそぶと楽しいかというヒントを連載していきます。絵本にあった童謡や子どもの歌も紹介します。