四季の移り変わりが感じにくくり、時間の流れも速く感じられるようになった現代だからこそ、日本古来から伝わる、決められた日に決められたことを行う「年中行事」は、四季を感じることができるので、家庭でも大切にしたい風習ですね。
年中行事を執り行う基になる「暦」の始まりは、古来、自然の景色の変化から季節の移り変りを把握する自然暦を使用していました。飛鳥時代に、月の満ち欠けによって日を決定する太陰暦と、1年を15日ごとに割り振った「二十四節気」が中国から伝えられ、時代の流れとともに少しずつ形を変えながら、現在も私たちの生活に根付いています。
「つゆ」を漢字で書くと「梅雨」。「梅」の実が熟すころの雨なので「梅雨」と書くようになりました。皆さんのご家庭でも「梅酒」や「梅シロップ」をつくられたのではないでしょうか。また、6月1日は「衣替え」でしたね。我が家でも、息子の制服が夏服にかわりました。毎年、この時期になると、女子のセーラー服が、「紺」から「白」に変わり、とても爽やかな気分になります。「青梅」の色を見ると梅雨が近く、セーラー服の「白」を見ると、夏が近いのだなあ。と、感じます。今年の夏至は6月21日。暦の上では、文字通り「夏」となります。皆さまも、年中行事や目にするものの色から「季節」を感じてみませんか。お子様と「色」で季節を感じる工夫をするのも楽しいですよね。
川島 彩子 【カラーコーディネーター】
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私が行うセミナーでの人気メニューは、 ①「ファッションの色彩」自分に似合う色・ファッション ②「インテリアの色彩」カラーセラピー・整理収納 ③「子供の成長に合わせた色の選び方」 と、なっています。 私自身の育児の時に感じた思いを活かし「母」「妻」「女性」として『私らしく輝いている』為の色彩活用術をお届けします!