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中秋の名月-お月見-/2012年9月

「中秋の名月」

中秋の名月を鑑賞する「お月見」の行事は、中国から伝わり、日本では奈良時代には宮中で「月見の宴」が行われていたと歌集などに書かれています。庶民の間では、月の満ち欠けで月日を知り、農作業の目安としていました。その為、月は生きていくために必要不可欠なものであり、月に対する畏敬の念はかなり大きいものでした。先人たちにとって、お月見は、月を見て楽しむものではなく、収穫の感謝を捧げる特別な行事でした。 

「芋名月」

まだ、お米が主食ではなく「里芋」が主食だった頃に伝わり、旧暦の8月の豊穣を象徴する満月の日に里芋を収穫したことが、「お月見」の起源となったと言われています。だから十五夜は「芋名月」の呼ばれ方をするようにもなりました。そして、お月見の室礼と言えば「薄(すすき)」ですが、薄は月の神様の稀代(神様がやどるもの)である稲穂の代わりに、稲穂に似ている「薄」を飾り、五穀豊穣を祝い感謝するようになったのです。 

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2つの「ちゅうしゅう」

「中秋」と「仲秋」2つの「ちゅうしゅう」は、それぞれ、意味が違うことを御存知ですか。それぞれを辞書で調べてみると、

 

 

 

  • 中秋・・・秋のまんなか。陰暦八月十五日
  •  

     

     

     

     

  • 仲秋・・・秋三箇月の中の月。即ち陰暦八月
  •  

     

    と、出てきます。旧暦の8月15日に行うお月見は、上の「中秋」を使います。 

    「十三夜」

    この「十三夜」の風習は、中国にはなく日本だけの風習です。日本人には、完璧ではなく、それを少し外したものを美しいとする独特の感性があります。「十五夜」の翌月の「十三夜」の月を、この頃に収穫される栗をお供えして五穀豊穣を祝い感謝します。この二夜を観月することが、本来の「お月見」でした。片方だけの観月だと、「片見月」と呼ばれ不吉なことがおきると忌み嫌われていました。 

    「お月見の日にち」

    このお月見の日程は、毎年、日にちが違います。それは、現在は太陽暦が使われているのに、お月見は旧暦(月の満ち欠けで日にちを決める)で行われているため、毎年日程が違ってくるのです。今年の十五夜は9月30日。後の月、十三夜は10月27日となります。ご家族と共に月を眺めながら過ごす時間をお楽しみ下さいね。 

    Mama's profile/プロフィール

    川島 彩子

    川島 彩子 【カラーコーディネーター】

    記事テーマ

    「母」「妻」「女性」として輝くための色彩活用術

    私が行うセミナーでの人気メニューは、 ①「ファッションの色彩」自分に似合う色・ファッション ②「インテリアの色彩」カラーセラピー・整理収納 ③「子供の成長に合わせた色の選び方」 と、なっています。
    私自身の育児の時に感じた思いを活かし「母」「妻」「女性」として『私らしく輝いている』為の色彩活用術をお届けします!

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