幼児教育について、賛否両論があるかと思います。小さいうちからの教育は、やったほうがいいのか、それとものびのび遊ばせているだけのほうがいいのか?迷われている方も多いのではないでしょうか?
私の経験からすると、幼児教育はやったほうがいい、と思います。なぜなら、読み書きそろばん、つまり、国語算数の基礎学力については、幼児期のインプットとトレーニングの成果がそのまま小学校低学年の成績に反映されるからです。
ただし、何をどのくらいやればいいかは子どもによって違います。子どもは興味さえ持てば、どんなこともあっという間に覚えてしまうので、ほとんど幼児期に文字のトレーニングなどをしなかった子でも、学校へ行って全く苦労しない子もいます。ただそのような子ばかりではないので、幼児期に教育を試みてみて、その子に必要な内容や量を決めていけばよいと思います。
そして一番大切なことは、親の意識です。幼児教育は、人にまかせっきり、ではうまくいきません。つまり月謝を払ってお教室に通わせるだけ、高い教材を買っただけでは成果は得られない、ということです。どんなことも毎日の積み重ねなので、少しずつでも毎日親が関わって働きかけをしてあげることが大切です。それを覚悟して教室に通うなり、教材を買うなり、してくださいね。逆に言えば、毎日ママが働きかけできるなら、教室も高い教材も必要ない、ということです。
幼児教育に熱心なあまり、ヒステリックに子どもを怒ってしまうのなら、一旦教室をやめるなり、毎日のトレーニングをやめてみましょう。
先日も、教室へ行く前だったのでしょうか?カフェで宿題らしきものをやっている子どもとママを見かけました。ママは「何度言ったらわかるの!!ちゃんと考えなさい!!」とお店に響き渡るものすごい剣幕で子どもに怒っていました。子どもは思わずポロッと鉛筆を落としてしまい、その後身動きが取れなくなっていました。人目のあるカフェであの調子ですから、自宅ではもっとすごいのかもしれません。ママは一生懸命子どものために教育をしているのでしょうが、それでは本末転倒、勉強すること自体が楽しくなくなってしまいますし、その上子どもの心は傷つき、親子関係まで壊れてしまいます。
かくいう私も同じような失敗をしていました。0歳8ヶ月からくもんに通わせていましたが、幼稚園の年中には宿題のプリントをやらないとたたいて怒ってしまうようになりました。「このままでは息子がダメになってしまう・・・」と思い、4年続けたくもんをすっぱりとやめました。やめても結果、息子は東大に入りましたから、イライラカリカリしながら続けなくてよかった、と思って
います。
誤解のないように言っておきますが、くもんさんがよくない、と言っているのではありません。どこまで子どものペースにあわせて、上手にほめながら関われるか、が大切であり、もしもそれが自分の性格に合っていないと思ったら、子どもを信じてスパッと手放す勇気も必要だということです。
教室へ通うと、他のお子さんの進度や出来が気になって、親が競争心を燃やしたり、必要以上に焦ったりしてしまいがちです。それは全くナンセンスです。幼児教育のときの進度が、そのまま学力として大学まで反映されることはありません。難しいことをできるようにするとか、どんどん先に進ませるとか、そういうことは考えず、あくまで基礎学力をつけるため、そして子どものよいところ、得意なことを見極めるため、と思って幼児教育をするのがよいでしょう。
子どもが一番うれしいのは、なんといってもママの笑顔です。
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谷 あゆみ 【プレシャス・マミーメンターコーチ】
記事テーマ
塾なし、手間なし、すべり止めなしで東大に現役合格した息子。その母がやっていたことは?考えていたことは?「東大脳」は自ら夢を持ち、目標に向かって努力する脳のこと。ここでは、子どもが賢く自立するための親の接し方、あり方を、私の経験と学んだ脳の知識、コーチングの内容をミックスしてお伝えします。