もうすぐ夏休み。子育て中のママにとって、7月は一区切りできる季節ですね。
家族での旅行や、お稽古・サマースクール、お友だちとの遊び・・・などなど、いろいろと夏の計画を立てていらっしゃることでしょう。
さて、happy-noteのコラムも今回で21回め。残すところ、あと2回となってしまいました。
今回は、子育てにもありがちな「思い込み」についてお話ししていきたいと思います。
前回のコラムで、あなたの心が心地よい、落ち着く、ほっとする、ときめく、楽しい、うれしい、クリアーでいられる・・・そういった感情を選んでいくということは、結局、あなたの感覚があなたにとっての正解、良い方向へ導かれるバロメーターになっていて、その感覚を大切にして動いてだいじょうぶ、ということをお伝えしました。
そして、それは、“世間一般の常識や価値観、周りの声が基準ではなく、あなたの心の声こそが、あなたの本音だからです。”
といったことも同時にお伝えしましたが、今回は、その世間一般の常識や価値観と私たちの心のことについて、もう少し深く掘り下げていってみたいと思います。
誰しも、「こうなったらうれしいのにな」「こうなったら幸せだな」「これが素敵だし、良いこと」という自分にとっての“幸せ”や“物事の良し悪し” の基準がありますが、それはあくまでも“自分の価値観”などに基づいて、決められています。
その固定概念こそ、本来、人によってさまざまであり、だからこそ、あなたが「これこそが幸せだ」と思っていることが、そのまま他の人に当てはまるわけではなく、普段忘れがちですが、その基準は実にさまざまで、環境や時代、教育、経験などによっても違ってきます。
ある国では当たり前のことが、日本では認められていなかったり、日本ではとても人気がある人やモノが、他の国ではあまり受け入れられなかったり、また田舎では良しとされることが、都会ではずうずうしいとか、わきまえてないとかされることであったり、あまり重要視されることでなかったり。
本来、同じ国にいたとしても、環境や地域、風土、慣習・・・などによって基準は変わるはずですが、自分がその世界にいると、「これが常識だし、正しい」と思い込みやすく、自分以外のほかの人も、同じ基準で物事をみていると思い込んでしまいがちです。
つまり、育ってきた環境、親の価値観、教育による刷り込み・・・それらによって、知らず知らずのうちに、私たちは、自らで常識やルールをつくり、、それらを基に、「これが幸せ」「これが正しい」「これが良いこと」などの判断材料にしてしまっている、ということなのです。
子育てについても同じ。
少し前までは当たり前だった子育ての光景も、今ではなくなってしまっていたり、数年前までは常識とされていたことも、非常識とされていたり・・・。
かつては非常識だったことが覆されることだってあります。
今、あなたが思い込んでいる「これが正しい、これが幸せ、こうあるべき」という判断も、時代が変わり、環境が変わり、違う角度からみれば、違う解釈になるかもしれません。
そう、“基準”とか“常識” というものは、本来、あなたが選んで決めているもので、絶対ではありません。
あなたは、あなたの思い込みによって、できているのです。
そして、あなたは、あなたの中の基準や常識によって、判断をして、行動をしている・・・。
もちろん自分の軸となる信念は大切ですが、だからといってそれがあなた以外の人に当てはまるわけでもありません。
ぜひ、自分の基準や常識がどこにあるのか、今一度、自分に問いかけてみてくださいね。
安原 ルリ子 【夢叶えるカウンセラー】
記事テーマ
カウンセラーとしてココロの側面から、また9歳の男の子のママとしての実体験から楽しく育児に関われるココロの持ち方などをお伝えします。