特に都心や近郊では、子供を持つとよく耳にする「お受験」。「お受験」とは、私立の「幼稚園受験」や、国立私立の「小学校受験」のことですが、11月に受験が終わり、ほっとしているご家庭も多いのでは?あるいは、まだ結論を待っているご家庭もあるかもしれません。
特にジェネリーノ地域では、小学校受験をするご家庭も多く、「お受験」の話題には事欠きません。そこで、「小学校お受験」志願者はどのくらいいるのか?少し調べたところ以下のような数字がありました。
推移を見てみると、小学校受験の志願者数は、09年に比べて11年は減っています。(お受験情報調べ)
11年度 10年度 09年度
私立 16,656名 18,509名 20,642名
国立 15,137名 15,034名 15,605名
首都圏 31,793名 33,543名 36,247名
入学者 ※※※ 296,432名 299,039名
※入学者数は文部科学省学校基本調査より。(1都3県の私立・国立・公立小学校第1学年児童数をもって入学者とした)
減った理由には、世の中のデフレの問題、今年の震災の影響などがあげられるかと思います。
それでは、小学校受験を志願したい理由は何故なのでしょう?調べると以下の結果が。
つまり、小学校は義務教育になっており、わざわざ私立を受験する理由には、「早期教育を我が子に受けさせたい。」という理由があげられます。また、大学までの一貫校や中学受験指導に力を入れている小学校の人気が高いようです。
1)大学までの(幼)小中高大の一貫校
2)大学受験指導に力を入れている(幼)小中高一貫校があり、その方針や指導
3)中学受験指導に力を入れている学校
例えば都内(国立・私立)から抜粋すると
1) 慶應義塾幼稚舎(渋谷区)、早稲田実業学校初等部(国分寺市)、青山学院初等部(渋谷区)、学習院初等科(新宿区)、成蹊小学校(武蔵野市)、成城学園初等学校(世田谷区)、男子校で立教小学校(豊島区)、女子校で立教女学院小学校(杉並区)、聖心女子学院初等科(港区)、日本女子大学附属豊明小学校(文京区)など。
2) 暁星小学校(千代田区)、女子校では雙葉小学校(千代田区)、田園調布雙葉小学校(世田谷区)、光塩女子学院初等科(杉並区)、白百合学園小学校(千代田区)、東洋英和女学院小学部(世田谷区)、横浜雙葉小学校(横浜市)、湘南白百合学園小学校(藤沢市)など。
3) 国立学園小学校(国立市)、宝仙学園小学校(中野区)、星美学園小学校(北区)、淑徳小学校(板橋区)、東京都市大学付属小学校(世田谷区)、精華小学校(横浜市)、洗足学園小学校(川崎市)(以上共学)など。
2011年度入試では、国立の志願者数トップは
筑波大学附属小学校で4,325人(志願倍率男子29.4、女子24.6)、
2位は東京学芸大学附属竹早小学校で3,003人(同男子69.6、女子61.0)、
3位はお茶の水女子大附属小学校で2,961人(同男子40.1、女子69.2)。
私立の志願者数トップは
慶應義塾幼稚舎で1,944人(志願倍率男子12.2、女子16.2)、
2位は早稲田実業学校初等部で1,234人(同男子8.8、女子12.5)、
3位は成蹊小学校で849人(同男子7.8、女子7.3)。
(お受験情報調べ)
このような結果を見ることが出来ました。
次は、お受験の準備についてお話します。実は、我が家も小学校受験をし、私立の小学校に子供を進学させた親の一人ですので、私の例を交えながら、世間一般の「お受験」の準備について説明します。
お受験は、「年中」から受験専門の幼児教室に通わせるのが一般的です。我が家は年少の夏季講習から始めましたが、途中出産があり、一度辞めて年中の冬季講習からはじめました。一般的には年少~年中に変わる3月の春期講習や年中の夏季講習から始める方が多いように感じます。
次に、「親のしつけ」です。季節の草花の名称や、七夕やお月見、お正月など年中行事を体験していること、凧上げや箸の持ち方、お弁当の食べ方、服の畳み方なども見られる学校も多く、小学校受験では家庭でのしつけが重視されています。
さらに、自分の住所や電話番号が言えるように暗記したり、お母さんの作るお料理について話したり、夏休みに家族旅行したことを質問されたり、面接や行動観察のある学校も多いです。
このように、親の子育てが試されるのが、「小学校受験」で、夫婦で力を合わせていくことも大切。お受験は「親育て」であるとも良く言われています。
最後に皆さんが気になる、小学校受験の入試問題はどんな内容なのでしょうか?大体以下があげられます。(学校により、様々です)
■ペーパー(プリント)
いわゆる筆記試験のこと。数量や図形など。
■個別(口頭試問)
■運動
跳んだり、走ったり、投げたり、マット運動など
■行動観察
他の受験生と一緒にゲームやグループ遊びをすることで協調性やリーダーシップを見る
■指示行動
■巧緻性
紙をちぎったり、ひもを穴に通したりするなど手先の器用さを見る試験
■お話の記憶(記憶)
■絵を描く
など沢山の項目がありますが、不思議なモノで小さな子ども達も、上記をきちんと学び、年長の夏くらいからどんどん伸びていきます。子供の記憶力や適応能力の凄さを感じ、感動することもしばしば。
補足ですが、今まで書いてきたように、お受験は沢山の壁があります。
子供を幼少期から塾に通わせ、しつけもきちんとしなくてはいけないと焦る半面、なかなか夫の協力も得られず。といった具合に多くのママ達が、お受験を一人で抱え、悩んでいる方も少なくないのが、お受験です。
また、私自身も経験しましたが、多くの情報に惑わされて、何を信じて良いか迷ってしまう事もあります。
最近では、保護者の方のケアをメインにする「幼児教室」なども、オープンしております。子供の特性や入りたい学校から選ぶ前に、まずは、親が何故受験をさせたいのか?何故子供をその学校に入れたいのか?を先に考え、お受験の現実を知ることは、正しいことでしょう。
松前 博恵 【ル・バローン代表】
記事テーマ
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