ほとんどの場合、自分への批判は耳が痛いものですが、他方で人への批判やダメ出しは出そうと思えばどんどん出てくるものではないでしょうか? それが身近な存在であるパパやお子さんの場合、相手の良いところよりも、ダメなところの方が目につき見つけやすいものです。しかし、少しの心がけで当たり前の価値を再認識し相手の良さを再発見することができます。前回の「当たり前の価値を再認識しよう(前半)」ではダメ出しとヨイ出しの説明やヨイ出しの方法についてご紹介しました。後半はダメ出しとヨイ出しの関係性についてご紹介していきます。
実際に人の行動の大部分は適切な行動です。例えば子どもであれば、朝きちんと起きる、挨拶をする、顔を洗う、朝食を食べる、歯を磨く、学校へ行く、授業を受けるなど、一見すると当たり前のことと思われていますが、これは適切な行動です。適切な行動はできて当たり前と思われてしまいなかなか目立たないという残念な側面があります。ちなみに、一般的に人が行う行動を100とすると95%は適切な行動をしており、残りの5%が不適切な行動という割合になると言われています。しかしながら、ついつい不適切な行動の方が目につきやすいため、実際とは真逆に、95%が不適切な行動、5%が適切な行動と、注目する部分が変わることにより、実際に起こっていることと見えていることが逆転してしまうことがあります。
今回は、「当たり前の価値を再認識しよう」をテーマに、パパやお子さんとのコミュニケーション法についてご紹介しました。結婚生活を送る中で、時には離婚の文字が頭をよぎることもあるでしょう。そんな時、自分の負の感情は一度脇へ置き、家族との関わり方について少し立ち止まって考えてみませんか。全か無かではなく、複数の選択肢がきっとあるはずです。
《参考文献》勇気づけ勉強会ELM講座テキスト(有限会社ヒューマンギルド開発・非売品)/勇気づけリアル子育てコーチ養成講座テキスト(非売品)
いわもと くみこ 【離婚カウンセラー/勇気づけ子育てコーチ】
記事テーマ
3組に1組が離婚をしている現代。日々の暮らしの中で、「離婚」の二文字が頭によぎった時にママたちへ読んでいただきたいコラムです。親の離婚によって子どもを不幸せにしないことを最終着地点として、「離婚が及ぼす子どもへのダメージ」「離婚を決断する前に自分ができる夫婦再構築の対処法」「それでも離婚となった場合の心構え」についてお伝えしていきます。