コーチングの手法となりますが、コーチングをする際、まずはカウンセリングを行い、相手をマイナスの状態からゼロへ引き上げ、その後にコーチングを行っていくという流れになります。その始めのカウンセリング時にカギとなるのが傾聴です。ここでは、カウンセリングの手法である傾聴の4ステップをご紹介します。
①「ペーシング」…会話のペースを合わせます。具体的には、呼吸や話すスピード・テンション、声の高低や抑揚、あいづち・うなずき、沈黙の取り方を合わせます。
②「ミラーリング」…人は自分の似ているものに好感を持ちます。相手の言動に合わせ、視線や動き、しぐさ、ポーズを真似ます。
③「バックトラッキング」…相手の言った言葉(キーワード)や語尾をそのまま繰り返します。話を聴いてくれているという安心感につながります。
④「キャリブレーション」…相手の非言語(表情・顔色・声のトーン・ジェスチャー・視線など)を観察し、察します。
①~④のステップに慣れてきたらチャレンジ!⇒「要約」…話の途中で「○○ということなのね」と話の要点をまとめ、伝えます。しっかり話を把握できているかの自分自身への確認と、相手にとっても話の整理となります。
普段の会話の中でも活用できるものばかりです。覚えきれない・・といった場合には、まずは「同じ表情で同じ温度で受け止める!」ということに留意して相手の話を聴いてみましょう。
今回は、「聴き上手」をテーマに、パパやお子さんとのコミュニケーション法について傾聴の実践方法をご紹介しました。
結婚生活を送る中で、時には離婚の文字が頭をよぎることもあるでしょう。そんな時、自分の負の感情は一度脇へ置き、家族との関わり方について少し立ち止まって考えてみませんか。全か無かではなく、複数の選択肢がきっとあるはずです。
《参考文献》勇気づけ勉強会ELM講座テキスト(有限会社ヒューマンギルド開発・非売品)/勇気づけリアル子育てコーチ養成講座テキスト(非売品)
いわもと くみこ 【離婚カウンセラー/勇気づけ子育てコーチ】
記事テーマ
3組に1組が離婚をしている現代。日々の暮らしの中で、「離婚」の二文字が頭によぎった時にママたちへ読んでいただきたいコラムです。親の離婚によって子どもを不幸せにしないことを最終着地点として、「離婚が及ぼす子どもへのダメージ」「離婚を決断する前に自分ができる夫婦再構築の対処法」「それでも離婚となった場合の心構え」についてお伝えしていきます。