そもそも、えんぴつやペンを正しく持つことはどうしてそんなに重要なのでしょうか?
正しい持ち方・姿勢が美文字への近道であることは『書きやすい筆記具と正しい姿勢・持ち方で美文字に近づく!』の記事でもご紹介した通り。
さらに、お子さまの場合正しい持ち方ができていないとさまざまなところに悪影響が出てきます。
良くない持ち方で1番多いのが、指に余計な力が入ってしまっている持ち方。
この持ち方は、書いているうちに指にかなりの負担がかかってきて疲れやすくなってしまいます。
結果、書くことが嫌いになり勉強の集中力も続かないという悪循環に。
また、正しく持てていないことは姿勢の悪さにもつながっていきます。
でも正しい持ち方を教えるのって難しいし、小学校に入る頃に直せば良いかなぁ・・・と思う方も多いかもしれません。
もちろんそれからでも直せないということはありませんが、癖がついてしまってからではなかなか持ち方を直すのは大変。
もう手がその持ち方を覚えてしまい、さらに「正しく持ちなさい!」と言われることがお子さまは嫌で嫌でしょうがないからです。
そのことが原因で書くことまで嫌になってしまっては元も子もありませんよね。
かといって、まだ手指の筋肉がきちんと発達していない幼い頃にえんぴつを持たせようとするのは逆効果。
目安としては、スプーンやフォークを3本指で持てるようになったりクレヨンなどの太い筆記具を使ってお絵かきができるようになった頃がおすすめ。
太いクレヨンを使ってお絵かきをしているときに、お手本を見せてあげて上手に3本指で持てるよう促してあげましょう。
これを繰り返していくことで、まだ癖もついていなく無意識に持っているうちから正しい持ち方を身につけることができます。
3本指で筆記具を持つということ、そのために必要になるのがやはり乳幼児期のあそびなのです。
以前ご紹介している上記の記事のようなあそびをしておくことで、必要な手指の筋肉が発達して正しく持つことが格段に楽にできるようになります。
小学生になってからでも正しい持ち方に直すことは不可能ではありませんが、なるべく親子共々ストレスなくできることが望ましいですよね。
次回からはまた1歳以降で実践できるおうち遊びをご紹介していきたいと思います。
平野 萌 【書道講師・書家】
記事テーマ
自分が字で大変な思いをしてきた分、子どもにそんな思いはしてほしくない・・・でも、就学してからゆっくり字の練習をさせる時間なんてとれる?実は、字がうまくなる子となかなかならない子の違いは0歳のときから始まっているのです。0〜6歳のママ必見♪おうちで子どもと一緒に楽しみながら遊ぶだけで、将来子どもが字で困らなくなるような情報をお届けします!