前回の記事で、字が上手に書ける子となかなか書けない子の違いは実は0歳からはじまっているというお話をしました。
字を書く上でまず大切になってくる「手指を上手にコントロールすることができる」という力。
これは大人になってからの特訓でももちろんある程度まで上達していくことはできますが、正直限界もあり何よりも本人の根気と努力が必要。
そんな苦労をしないためにも、0歳からの過ごし方が非常に重要なのです。
今回は、この力を存分に育てていくためのおうち遊びをご紹介していきます。
0歳から簡単にはじめられる遊びなので、ぜひおうちで実践してみてください。
赤ちゃんって、どうしてティッシュを見つけるとどんどん引っ張り出してしまうの??
そんな風に思う方も多いはず。大人としては、思わずやめてー!!と言いたくなってしまいますよね。
でも実はこれが、発達にとても重要な動作なのです。
これはなんだ?という好奇心から引っ張り出し、つまんで引っ張ると見えなかったものが出てくる。
大人の感覚だと当たり前のことですが、確かにそれを生まれて初めて経験したと想像すると非常に面白いですよね。
この”つまんでひっぱる”という動作が、手指の巧緻性を促します。
また、”見る”と”手を動かす”という目と手を一緒に働かせるという動作が、字を書くときの”お手本を見ながら手指を動かして書く”ということにもつながっていくのです。
ただのいたずらだと思ってやめさせてしまうのか、思う存分に引っ張らせてあげるのか、あかちゃんの発達にどちらが好影響かは明らかですよね。
それでもやはり、もったいないし片付けも大変だからやめてほしい〜という場合は、空いたティッシュの箱やウェットティッシュケースの中に、いらない柔らかめの布などを何枚か入れておくのも良いと思います。
たくさん引っ張り出させてあげましょう。
次は”つまんではがす”という動作に最適なシールはがし。
一見赤ちゃんには難しそうに感じますが、ちょっとの工夫で0歳でもやることができますよ。
えんぴつやお箸を上手に持つことができなかったり、筆圧が弱すぎたり・・・それは小さい頃に親指・人差し指・中指を使う機会が少なかったことが原因かもしれません。
字を書くときにも、えんぴつは親指・人差し指・中指の3本で軽く支えてえんぴつをコントロールしていきます。
大きくなってから無理やり持ち方を強制的に直すのではなく、小さい頃から”つまんではがす”という動作をたくさんさせてあげることで自然と持てるように導いていくことができます。
0歳でこのシールはがしをするときは、ペタッと全部はるのではなくこのようにはじっこを少し折り曲げておいてあげましょう。
そうすることで折り曲がっている部分をつまんで上手にはがすことができます。
最後にご紹介するのは、簡単そうに見えて赤ちゃんにとっては難しい”紙をビリビリちぎる”という動作。
ある程度動けるようになってくると、いつの間にか絵本が破られている!なんてこともしょっちゅうですよね。
でもこの動作も、紙をつまんで違う方向に動かしていくという、実は手のコントロールが必要になってくるすごい動作なのです。
なんならちぎった新聞紙で焼き芋でもしよう!くらいの気持ちで、とことん赤ちゃんにビリビリさせてみましょう。
お母さんが楽しそうにちぎっている姿を見せると、赤ちゃんも気になって手を伸ばしてきますよ。
はじめは、少しちぎって切り込みを入れたものを渡してあげると上手にちぎることができます。
今回ご紹介したものはおうちで簡単にできることばかり。
この時期になるべくたくさん手指を使う遊びをさせてあげることが、のちのちの字を書くという行動に大きく影響してきます。
ぜひ気軽な気持ちで取り入れてみてくださいね。
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平野 萌 【書道講師・書家】
記事テーマ
自分が字で大変な思いをしてきた分、子どもにそんな思いはしてほしくない・・・でも、就学してからゆっくり字の練習をさせる時間なんてとれる?実は、字がうまくなる子となかなかならない子の違いは0歳のときから始まっているのです。0〜6歳のママ必見♪おうちで子どもと一緒に楽しみながら遊ぶだけで、将来子どもが字で困らなくなるような情報をお届けします!