大人になると一目瞭然で分かる字の上手い下手。でもこれ、字を書き始めてまだ間もない小学生でも差が歴然と表れていると思いませんか?
それはなぜなのでしょうか。一体、いつから字を上手に書ける子となかなか書けない子の差は広がっていくのでしょうか。
実は、0歳の頃からの過ごし方でその違いは表れていくのです。
もちろん0歳から始めないと遅いということではありません。
でも、今回ご紹介することをなるべく小さいうちから意識することで、将来お子さまが字で困らないように導いてあげることができます。
そして字だけにとどまらず、お子さまの発達全体に嬉しい効果をもたらすことができるのです。
おうちで楽しく遊びながら実践していけることばかりなので、ぜひご参考にしてみてください。
今回はまず、字を上手に書いていく上で大切な3つのコトをお伝えしていきます。
字を書く上でまず大切なことが、「手指を上手にコントロールすることができる」ということ。
大人になってからも、この線をまっすぐ書きたいのになかなか書くことができない・・・とう経験のある方は多いと思います。
昔に比べて圧倒的に書く機会が減ってしまったということも大きな要因。
では子どもの場合、手指の上手なコントロールができない原因は何なのか?
それは、小さい頃に手や指をつかった遊びをする機会が少ないということが大きな原因です。
今はとても便利な世の中になり、つまんだり・引っ張ったり・ひねったり・・・そんな動作をほとんどしなくても生活していけることに私たち大人も慣れてしまいました。
そのため、赤ちゃんにも意識して手や指を使った遊びをさせてあげなければその機会はどんどんと減っていきます。
外遊びの時間が減ったことも大きな原因ではないでしょうか。
外に行けば砂場があったり、花や草に触れてみたり・・・貴重な経験をたくさんさせてあげることができます。
また、お部屋の中で赤ちゃんが一生懸命ティッシュやおしり拭きシートを引っ張り出して遊んでいるのを「やめなさーい!」なんて止めてしまってはいませんか?
これも手指の発達にはとても大事。
こんな現代の生活環境全般が、赤ちゃんや子どもたちの手指の発達を阻止してしまっているのです。
最後は、「書くときのリズム」。
音楽でリズムが欠かせないのと同じように、実は字を書くときもこのリズムを感じるということはとても大切です。
なぜなら字には”つながり”があるから。
これを知らずにただ線を追うように書いていると、きれいではあるけれどもいつまでのぎこちなさの残る字となってしまいます。
また、丁寧にゆっくりだと上手に書けるのに、急いで書くとまるで読めない字になってしまうことも。
これはお子さまにとっても将来ストレスとなりますよね。
そうならないためにも、小さい頃から書くときのリズムを知っているということは非常に大切です。
今回ご紹介したようなことは、日常生活の中でお子さまと一緒に楽しみながら誰でも習得していくことができます。
次回からは、その具体的なアクティビティを紹介していきますね。
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平野 萌 【書道講師・書家】
記事テーマ
自分が字で大変な思いをしてきた分、子どもにそんな思いはしてほしくない・・・でも、就学してからゆっくり字の練習をさせる時間なんてとれる?実は、字がうまくなる子となかなかならない子の違いは0歳のときから始まっているのです。0〜6歳のママ必見♪おうちで子どもと一緒に楽しみながら遊ぶだけで、将来子どもが字で困らなくなるような情報をお届けします!