かつおぶしの素となる「カツオ」はマグロなどと同じ仲間の回遊魚。一生休むことなく、泳ぎ続けるエネルギー溢れる魚を原料とするかつおぶしは栄養面でもかなりの優れもの。特にアスリートに欠かせない、筋肉づくりの源ともいえるタンパク質は卵や肉と並ぶくらい多く含まれているのです。
タンパク質は身体を作るのに欠かせない重要な栄養素です。そして、タンパク質の素となるのがアミノ酸で、私たちの身体に必要な数は20種類。アミノ酸は髪の毛や皮膚のコラーゲン、内臓、筋肉などを作っていきますが、このうちの9種類は必須アミノ酸と言われ、私たち人間は自ら作りだすことができません。そのため、食物から補わなければならないのです。この必須アミノ酸は動物性由来の食品に多く含まれていますが、カロリーや脂肪も気になるといったところ。ところが、カロリーを気にせず使えるものが「かつおぶし」です。
日本人の成人で体重50キロの人が1日に必要な必須アミノ酸は9200mg。かつおぶし10g(小分けのフレッシュパック2袋くらい)で4113mgほど。そしてカロリーはというと、かつおぶし1gあたり3.5kcalほどなので、1袋当たり約31kcal。このカロリー量で1日に必要な必須アミノ酸を3割ほど摂取できるなんてダイエット中にも最適な食材ですね。
栄養面でかなりの優れものだとお話ししてきましたが、1度に10gも難しいのでは?と思ったらそれは間違いです。「かつおぶし」は万能選手なので、お料理一品ごとにかけてもいいですし、料理中に加えるのもオススメ。「和」なイメージが多いですが、実はイタリアンなどに多く使われているトマトは相性抜群。他にもサラダ、ポトフ、カレーなど、意外なメニューにも相性が良いので、キッチンや食卓の片隅に常備できたらいいですね。
にんべんだしアンバサダー「講師部」(にんべん公認「ママのためのだしアドバイザー」1期生)おだしやかつおぶしを使った日常やお教室のお知らせなどはこちらからInstagram:odasi-oisii
鈴木 元美 【にんべんだしアンバサダー(講師部)】
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お子様が生まれ、離乳食が始まる時期になると食を気にされるご家庭が多いかと思います。お子様の食事を大切に考える、ということはご家族の食も見つめなおすチャンスです、効率よく簡単に、楽しく身体に良い「おだし」を取り入れるメリットをいろんなシーンや角度からご紹介させていただきます。