カフェインを抜く方法や、デカフェを作る方法は今まで書いて来ましたが、そもそもカフェインレスコーヒーってどうやって始まったのでしょうか?
始まりはなんと、20世紀始めでした! 最近、流行しているかと思ったのに、実はこんなに前だとは、ビックリですね!
しかも、発見した方法も、これまた意外!
ドイツのコーヒー商、Cafe HAG(Kaffe HAG)のルードヴィッヒ・ロゼリウスという方が、コーヒー豆の輸送中にアクシデントにあってしまいました。
その為、コーヒー豆の生豆が海水に浸かってしまったのです!
本来でしたら捨てるはずのコーヒー豆。
それを、「もったいない!」と焙煎をしてみました。
そして、カフェインが抜けていることが分かったのです。
まさに、怪我の功名!
新しい発見というのは、どこで見つかるか分からないものですね。
当時は、ベンゼンという薬品をつかっていました。
このベンゼン、豊洲市場のニュースで見たことがあると思います。
現在では、使われていません。理由は、もちろん、身体に害がなく、美味しく飲めるようにです。
ネットに出ている「薬品をつかって」というのは、こういう記事を見ているからかもしれません。
カフェインを抜く方法を発見してから、100年あまり。
今では、身体に安心で安全な、脱カフェイン法が出来ました。
コーヒーの風味も損なわず、味にもこだわれるくらいです。
今、私たちがおいしく飲めるのは、このアクシデントがあったからこそなんですね。
関野 順子 【カフェインレスコーヒー専門店ママンズカフェ店長・コーヒーマイスター】
記事テーマ
妊娠中や授乳中、飲み物でさえ色々制限されてしまう中、コーヒーという物を選択することが出来る。欲しがる子どもと一緒に飲める。それは、カフェインレスだからこそ出来る事。でも不安があっては、大切な子どもにあげられません。そんな不安を無くし、罪悪感無く、おいしく飲めるようお伝えします。カフェイン入りとカフェインレスを上手に使い分けしてください。