最近、私の周りでは、2人目、3人目が生まれたご家庭が多く、お子さんが赤ちゃん返りをする、前にも増して甘えるようになった、などという話をよく聞きます。幼児期の子どもたちにとって、お母さんとは、自分の世界の中心です。しかし、赤ちゃんが生まれると、お母さんはどうしても赤ちゃんにかかりきりになってしまいます。それは上の子にとっては、突然全然知らない世界にポンと放り込まれるのと同じ様な事なのです。どんなにものわかりのいい子であっても、少しは寂しい気持ちを持ってしまいます。しかしそれは仕方のない事です。
そんな時は、お母さんの可能な範囲で、上のお子さんとだけの特別な時間を作ってあげましょう。
赤ちゃんがお昼寝している間などは、できればただ何となく過ごしてしまうのではなく、やりかけの家事の手をできるだけ止めて、目の前にいるお子さんの方をしっかり見つめ、赤ちゃんが起きている時にはできない遊び(上のお子さんの年齢によって内容は色々あると思います。)などをして、一緒に楽しんであげましょう。
ほんの少しだけでも特別感を出す事によって、お子さんの嬉しい気持ちは何倍にもなります。
親子で参加できる習い事もおススメです。
普段教室では、習い事には興味があるけど、もうすぐ赤ちゃんが生まれるので、下の子がまだ小さいので、と悩まれている方にこそ、是非上のお子様だけの時間を作ってあげてください、とお話ししています。レッスン時の同室はもちろんOKにしていますが、レッスン中はできるだけ上のお子さんにしっかり向き合ってもらうようにお願いをしています。小さいお子さんでも、この時間はお母さんが自分の事をしっかり見てくれている、というのは感じる事ができます。習い事の場では、家事の事なども忘れることができますので、家にいるよりも上のお子さんとの濃密な時間が過ごせるでしょう。
御家族の協力を得られる場合は、赤ちゃんを預かってもらって10分だけでも一緒に外に出てみるのもいいですね。
外の空気を吸って、ゆっくりお話をしたり、公園やスーパーに出かけてみたり、それだけでもお子さんの心は幸せな気持ちでいっぱいになる事でしょう。
たまに、お父さんがお休みで、おじいちゃんおばあちゃんが来ているので、と赤ちゃんを預けてレッスンに来てくれる時の、上のお子さんのキラキラ輝いている顔といったら、本当に嬉しそうな顔をしています。
お母さんが自分の事を大切にしてくれている、という事をたくさん感じる事ができれば、心の中は満足感でいっぱいになり、それが自己肯定感につながります。自己肯定感が高くなると、周りにいる家族、お友だちなどの事ももっと大切にできるようになります。赤ちゃんにも更に優しく接してくれるようになるでしょう。
赤ちゃんのいる生活は、上のお子さんもグンと成長させてくれます。少しずつお兄ちゃん・お姉ちゃんになっていくお子さんをたくさん褒めてあげてくださいね。
赤ちゃんが産まれた時こそ、上のお子さんの習い事の初め時!
当教室のリトミックは、3歳児まで親子レッスンです。
上のお子さんと過ごす時間を大切にしてあげてくださいね。
筒井 奈津子 【音楽教室講師・リボンワークサロン講師】
記事テーマ
愛しい子どもとの時間。同じような毎日の繰り返しではもったいない!現在、音楽教室の講師として日々レッスンをしていますが、その中でもお家で簡単に真似して頂けそうな音楽遊びなどをご紹介していきたいと思います。いつもの遊びに少しプラスして、昨日とは違うお子様との時間、そして音楽のある生活を楽しんでください。