十月十日、自分と一緒にいた赤ちゃんがこの世に生まれてきて、最初はずっとベッドに寝たまんまで一緒にのんびり過ごしていたはずが、いつの間にか寝返り、つかまり立ちを覚え、個人差はありますが、1歳をすぎたころから自分で立ち、少しずつ歩けるようになってきます。自分で歩けるようになると、視界がグンと広がり、色々な事に興味が出てきて、何でも自分でやろうとする意思が出てきます。
大人から見ればまだまだ赤ちゃんなのですが、立ち上がり歩き、色々な事に興味を持ちだすこの時期は、自立への立派な第一歩を踏み出す時期なのです。
そして歩き方も安定してきたころ、お母さんの言う通りは嫌、自分で選びたい、自分でやりたい。という意思も芽生えてきます。
イヤイヤ期の始まりですね。
外出前などにイヤイヤとぐずられると、もう大変。
しかし、子どもは何でもイヤイヤと言っているわけではありません。
イヤイヤとは、本当は自分でしたかった時、自分の秩序がくるってしまった時、などその子なりに何かしらの理由があるのです。
何でも自分でやりたいイヤイヤ期に入ったら、
犬と猫、どっちが好き?リンゴとミカンどっちが好き?このおもちゃとあのおもちゃ、どっちが好き?
など、2つの選択肢の中から子どもに選んでもらう、という遊びをしてみましょう。
すぐに選べない場合でも、選べるまでゆっくり待ってあげましょう。
そして、どちらかを選んだなら、その答えを大切にするべく、犬が好きなんだね、ミカンが好きなんだね、と言葉にして気持ちを表してあげると、子どもは自分が認められたという満足感でいっぱいになります。そしてその満足感は次のステップへのやる気に繋がっていくのです。また、認められている=大切にされているという事を感じる事は自己肯定感の形成にもなります。
どちらかを選ばせてあげるという事は、日常生活の中でイヤイヤが始まった時にも使えます。じゃあこれとこれはどっちがいい?と選ばせてあげます。そうすると案外自分で選んだ方の事にはイヤイヤと言わない場合が多いです。
幼少期に自分で選び、決めるという経験をたくさんした子どもは、思春期になった時に、自分の道を自分で選べるようになる、と言われています。
今から、たくさん選ぶという経験をさせてあげて、自分の事は自分で決める事ができるたくましい人に育ってほしいですね。
リトミッククラスでは、早い時期から、自分で考えて選んでもらう遊びがたくさん入っています♬
筒井 奈津子 【音楽教室講師・リボンワークサロン講師】
記事テーマ
愛しい子どもとの時間。同じような毎日の繰り返しではもったいない!現在、音楽教室の講師として日々レッスンをしていますが、その中でもお家で簡単に真似して頂けそうな音楽遊びなどをご紹介していきたいと思います。いつもの遊びに少しプラスして、昨日とは違うお子様との時間、そして音楽のある生活を楽しんでください。