人間がこの世に生まれてきた時は、言葉をしゃべることができません。しかし、喃語を話し始めたと思ったらいつの間にか単語を発し、二語文をしゃべるようになり、あっという間に会話が出来るようになります。
では、赤ちゃんはどうして喋れるようになるのでしょうか?
文字が読めないので当たり前ですが、私たちが英語を学ぶ時の様に、文法を勉強したり、発音記号を見て言葉をしゃべるのではありません。赤ちゃんは、生きていくうえで必要な言語を習得しようと、周囲の人の会話をしっかりと聴いています。言語の習得は、そのほとんどが聴力によって行われているのです。そして、聴いて手に入れた情報を頭の中で処理し、自分で言葉を発する事で、うまく話せるように毎日練習をします。
友達が留学から帰ってきたら、ペラペラになっていた。こんな経験はありませんか?
留学期間・国・生活する場所によって多少の違いはありますが、周りに日本語を話す人が少ない環境である程度の期間留学をすれば、ほとんどの人が話せるようになって帰ってきます。
どうしてでしょうか?
それは、やはりその土地で生活するうえで必要な言語を習得しようと、周囲の人の会話をしっかり聴いているからです。そして、自分もその土地の言葉を話さざるを得ない状況にいる為、聴いて手に入れた情報を頭の中で処理し、自分で言葉を発するのです。赤ちゃんが言語を習得する時の流れと全く同じですね。
大切なのは聴く事だけでは、なかなか習得できない、という事です。聴く事だけでなく、それを表現する環境があってこそ、体験を通じて色々な事を習得することが出来るのです。
聴いて手に入れた情報を、すぐに表現する。
まさに、リトミックの内容そのものです。
外国語を習得する事が当たり前となりつつあるこの世の中で、リトミックは、その基礎力をつけるのにとても適した習い事と言えます。
新生活も落ち着いてきたこの時期、是非お近くのリトミック教室で、体験してみてくださいね♪
筒井 奈津子 【音楽教室講師・リボンワークサロン講師】
記事テーマ
愛しい子どもとの時間。同じような毎日の繰り返しではもったいない!現在、音楽教室の講師として日々レッスンをしていますが、その中でもお家で簡単に真似して頂けそうな音楽遊びなどをご紹介していきたいと思います。いつもの遊びに少しプラスして、昨日とは違うお子様との時間、そして音楽のある生活を楽しんでください。