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前回の記事では、筆ペンの正しい持ち方、オススメの筆ペン、筆ペンに慣れるためのウォーミングアップをお伝えしました。

今回はいよいよ実践！

筆ペンで美しい文字を書いていくための部分練習をお伝えしていきます。

普段の生活の中で筆ペンを使う場合、主に名前や住所など漢字で書くことがほとんどだと思います。

ひらがなは曲線が多く、慣れていない筆記具ではさらに難しくなりますので、まずは漢字を美しく書けるよう練習をしていきましょう。

漢字はひらがなと違って無限にあるから難しそう…そう感じる方も多いかもしれません。

しかし、漢字1つ1つをよく見てみるとほとんどは基本点画の組み合わせになっているのです。

もちろんこれだけを練習すればすべての漢字を美しく書けるようになるわけではありませんが、基本の線質が書けるようになることで格段に字の印象が変わってきます。

厳密にいうと今回ご紹介する点画以外にも種類はありますが、下記の代表的なものだけでも育児のすきま時間に少しずつ練習してみましょう。

まずは基本中の基本、横画と縦画から。

難しそうに見える入りと止めも、ちょっとしたポイントで書道特有の美しさを出すことができます。

まず、横画も縦画も入りは斜め45度！

この入りの時点で、線の太さが決まってきます。

45度で入ったらそのまま筆ペンを平行移動させていき、終わりも斜め45度で止めます。

止めるときは、筆ペンをほんの少し浮かせるようにしてから、穂先を１番右下に持っていくようにすると、きれいに止めることができます。

縦画も基本的には同じ動きです。

斜め45度で入り、そのままそのまま下に筆ペンをおろしていき、ほんの少しだけ浮かせて止め直したらゆっくりと穂先を紙から離していきます。

そしてこれまたよく見る折れ。（正確には転折と言います）

この折れは、実は横画と縦画が組み合わさったもの。

横画と同じ入りで書き始め、折れる部分で一旦筆ペンを止め、内側に押し込むように軽く力を入れながら下に筆ペンを動かしていきます。

どの画を書くときでも、しっかりと筆ペンが立っていることを意識しましょう。

この横画・縦画・折れができるようになると”上”や”田”や”吉”などなど、名字にもよく使われる漢字が美しく書けるようになりますよ。

左払い、右払いもよく出てきますよね。この払い、きれに払えるととても気持ちがいい！

左払いも、最初の入りで線の太さが決まります。

斜め45度に入ったら、伸びやかに払います。払いはさっと払いってしまう人が多いのですが、最後穂先が紙から離れるまで丁寧に払ってください。

線がブレそうなときは、紙につけている小指に力を入れるとブレが少なくなります。

次に右払い。右払いの入りは細く入ります。

細く入ったら徐々に太くしていき、1番太くなるところで一旦止めたらそのまま右に移動して徐々に穂先を離していきます。

右払いもさっと払うことはせず、穂先がまとまりながら紙から離れていくのを確認しましょう。

これで、先ほどの横画・縦画と組み合わせて”大”や”木”や”本”などが美しく書けるようになります。

最後は簡単そうに見えて意外と難しい点を練習してみましょう。

小さな点でも実はしっかりと形を作って書くことが美しく見えるコツです。

ここでは1番分かりやすい部首”れんが”でコツをご紹介します。

点の1番大事なポイントは、点の一粒一粒がまんまるにならないこと。

①は、細く入り徐々に力を入れ広げていきます。

②③④は三角形のようになることを意識して、細く入り徐々に力を入れたら最後穂先を立てていき三角の形を作っていくようなイメージです。

まんまるから三角の点になるだけで、随分と印象が変わりますよ。

いかがでしたでしょうか。

今回は練習しやすい部首を中心にご紹介しました。

筆ペンは、まずは筆ペンを持つことに慣れることが重要です。

この中のひとつの部首だけでもいいので、ぜひ筆ペンを持ってじっくりと書いてみてください。

筆ペンで書いている動画を見て動きを確認するのもとても有効です。

私もInstagramに筆ペンの動画を投稿しているのでご覧になってみてくださいね。