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子どもっぽい字は卒業!やってしまいがちな3つの失敗/2017年12月

大人になったら自然に大人っぽい字になれる…?

小さい頃、大人になったら自然に大人っぽい字が書けるようになるのでは?なんて思っていませんでしたか?

親になると特に、子どもっぽい字は卒業して大人なきれいな字を書けるようになりたい!と思いますよね。

もちろん、大人になったからといって自然に字も大人っぽくなれるわけではありません…!

 

しかし、子どもっぽい字に見られてしまう方がやってしまいがちな3つの失敗を克服すれば、大人っぽい美文字に誰もが近づくことができるのです。

漢字は原則右上がりを意識!長い横角は重心でバランスを

子どもっぽい字になってしまう1つ目の失敗は、すべてを平行に書いてしまうこと。

こちらの2つの文を見比べてください。

 

4回原稿.jpg

 

Aはすべての横角を平行に書いたもの、Bは右上がりを意識して書いたものです。

ただ、やみくもにすべて右上がりに書いてしまうと下の写真のように少し安定感のない字になってしまいます。

 

すべて右上がり.jpg

 

そこで意識してほしいのが、『長い横角は最後で重心を落とす』ということ。

例えば『右』の二画目の横角と、『上』の最後の横角。

 

この横角が最後まで右に上がりきっていると、上の写真のように右上がりの印象が強すぎる字になってしまいます。

途中までは右上がり、後半は平行に書き最後に重心を落とすことでバランス良く書けるようにしましょう。

 

右上.jpg

 

『口』はすぼめて!

漢字の中には『口』が入っているものが多くあります。

その『口』をこんな風に書いてしまうと途端に子どもっぽい印象の字に。

 

口.jpg

 

Aは縦角が平行になっていて寸胴な『口』に。

一方Bは、縦角を内側にすぼめてスマートな『口』になっています。

 

文章を書いた時もこんなに違いが。

 

田中さんを.jpg

 

『口』が入っているすべての漢字に応用できるので、今すぐ実践してみてくださいね。

止めずにしなやかに払う!

最後は、払うべきところをピタッと止めてしまっている失敗。

 

はらい.jpg

 

Aのように止めてしまっていると、それだけで子どもっぽい字に見えてしまいます。

左払いは特に、次の画につながっていくよう丁寧に払ってあげましょう。

 

意外に、当たり前に止めていたけれども払うべきところだったということもあります。

一度、よく使う文字だけでも字典やペン字本のお手本を見て確認してみましょう。

 

以上やってしまいがちな3つの失敗はいかがでしたか?

心当たりのあるものがあった…!という方は、今すぐ改善して大人な美文字に近づいていきましょう!

 

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平野 萌

平野 萌 【書道講師・書道家】

記事テーマ

子どもの就学までに美文字ママを目指す!

結婚後、出産後、独身時代よりも字を書く機会が増えてきた気がしませんか?子どもが幼稚園や小学校に通い始めると、その機会はまたグッと増えると思います。そんな時に、「字がきれいだったらいいのに…」と困らないためにも、今からが練習を始める絶好のチャンス!忙しい育児の中でも簡単に美文字に近づけるような情報をお届けします。

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