先日、ロケーションがすてきな場所で写真教室を行いました。
参加者からの「似たような写真ばっかり」「マンネリ化してしまう」という声を受け、実践のなかで、バリエーションのつけ方を色々説明したのですが、想像以上に反響をいただいたので、今回はその内容をご紹介します。
写真はとても手軽です。カバンやポケットからとり出すだけですぐに撮影を始めることができます。
そのためか、さあ撮ろう!となってカメラをとり出すと…大抵その場で撮り始めます。
たしかに、「いいな!」と感じた場所、瞬間には理由があるので、それでうまくいくことは、決して少なくありません。でも、人間や物を認識する距離感は、毎回そんなに変わるわけでもないんですよね。
料理がテーブルに届いたとき、自分は座っている状態なのはいつも同じですし、子どもと遊ぶときの親と子どもの距離も、そんなに変わりません。
そのため、撮るものが同じジャンルのものだと、「撮りやすい」距離感はどうしても一定になりやすく、マンネリにつながります。
マンネリ化したくなければ、「とりあえずの場所」に流されず、その場一枚撮ったら、撮りたいものが一番「飾らない状態」=真正面、被写体と同じ高さ、ゆとりを持って被写体が治る距離、に一度リセットすること。
リセットしてから、そのものが持つ魅力のどこに注目したいのか検討しましょう。
全体を写した方がいいのか、一部をアップで切り取った方がいいのか。どう撮ったら魅力がより引き立つか。
ちょっと手間ですが、リセットすることで検討する撮り方の幅が広がり、マンネリ化しにくくなります。
「いいな」と思って撮り始めたのに、何枚撮ってもいまいちピンとくる写真に仕上がらないときってありませんか?
もしかしたら、その場所の光の状態やアングル(カメラの位置)自体が「ぴったり」ではないのかもしれません。
そんなときは、大胆に動いてみましょう。反対側に回るとか、カメラの位置を思いっきり高くしたり、低くしたり。ほんの少し横に動くなどの微調整は、「なんかいい感じ」になってからよりぴったりな位置を探るのには良いのですが、ピンとこない状態なら、もっと思いっきり動いた方が上手くいく可能性は上がります。
最初、何を魅力として撮りたい、フォーカスしたいのかいまいち分からなくても、動いているうちに「あ、これいい!」というポイントにぶつかることもあるので、フットワーク軽く動きましょう。
一眼カメラの特徴はレンズが替えられること。一方スマホのカメラのレンズは外付けレンズのような商品も売られていますが、基本的には替えることができません。レンズは物の見え方を変えてくれます。同じ場所から撮ってもレンズが違えば、写る範囲も距離感も変わるので、表現したい目的によってレンズを選ぶことができるのです。
しかし、スマホでも同じような撮り方ができないわけではありません。遠くをアップで撮れるレンズの見え方は、スマホの撮影画像の一部を切り出したのと同じ。
画質的には落ちますが、比較的新しい機種なら画質も良いのでトリミングで後からアップ目に切り出すことを前提に撮ることで、望遠レンズっぽい距離感の写真を作ることができます。
こうすることで、初めからスマホを近づけてアップにして撮ったのとは違う見え方の写真ができるので、バリエーションを増やすことができるのです。
写真教室では、これらを実際に撮って、お互いの写真を見たり、声をかけながら進めました。
はじめは「いつものやり方」にひっぱられてしまうシーンもありましたが、実際に試し、いつもの写真からの変化を目で見て納得して、動きが変わっていくのを感じました。
今回ご紹介したマンネリ対策は、スマホに限らずどんなカメラでも使える、シンプルな「ひと手間」です。
ぜひ実践して変化を味わってみてくださいね。
※記事内に書かれている写真教室は、稲城長沼駅前高架下の親子連れでの遊びの場や学びの機会を提供している、「くらすクラス」にて行われたものです。
☆イベント情報☆
・11/14(水)初心者のためのスマホ・デジカメ写真教室をくらすクラスで開催します!
・11/24-25(土-日)ぶんぶんウォークにて、「こもれび写真館」@武蔵国分寺公園を開催します!
☆Instagram @neotenylab (ゆっか)では、スマホで撮ったこども写真を随時更新しています。
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高橋 ユカコ 【フォトグラファー】
記事テーマ
写真は記憶を彩る魔法のツール。どんなに大変な子育て時代もかわいい写真にすれば、眩しい思い出に変わります。一見難しそうなカメラの使い方ですが、写真の法則はとってもシンプル!スマホでも一眼でも変わりません。プロの現場や子育ての実体験に基づく、シンプルなセオリーから月齢に合わせた簡単なコツまで、とっておきの写真の撮り方をお届けします。