「子育てで大切なのは見守ること」
こんなアドバイスを聞いたことはありませんか?
あれこれ口や手を出さず、子どもに主導権を与えて「待つ」育児。言葉で書くのは簡単ですが、いざやろうと思うと意外と難しいもの。
でも、遊びをちょっとフォトジェニックにしてカメラを用意。ママは遊びを記録する係になることで、自然と距離をおいてゆったりと見守ることができます。
なかなか遊びに出られない梅雨や、子どもとの時間が増える夏休み、じっくり腰を据えて、遊びと向き合ってみると、普段のまなざしもちょっと変わるかも。
今回は、そんな楽しく見守る育児ができる、フォトジェニックな遊びをご紹介します。
粘土などの造形遊びは、子どもの誘いに応えて大人が一緒に作ることが多いですが、あんまり立派なものを親が作ってしまうと、「ママ、作ってー」になって、子ども自身が夢中になるチャンスを奪ってしまうことも。
そんなときは、大人はお客さんになって、ただただ子どもの作るものに関心を示し続けてみましょう。
何もせず座って見守るのは退屈ですが、その経過を写真に撮る、というちいさな目的を持つことで、大人にも楽しみが生まれます。
変化に気が付きやすくなったり、声がけのきかっけにもなったり。カメラ越しに見ていると、全ての色を混ぜてしまうような、親からしたらもったいない使い方も、なんだか芸術的に見えてくるから不思議です。
「ねんど遊び」が「ねんどを使った遊び」に発展したらしめたもの。子どもの個性が現れる瞬間は、感動です。
キットパスなど窓に描けるクレヨンは、絵を描く表情と絵を同時に記録することができる、フォトジェニックな画材。
スケッチブックの何十倍という大きさのキャンバスに描けるだけでなく、親が子どもの反対側という、離れているけどお互いの表情が見える位置から鑑賞できるのは、ちょっと特別な体験です。
仕上がった絵をしばらくそのままにして楽しむこともできますし、濡らした新聞紙などで落とす過程もまた、ひとつの遊びになりますよ。
何度か一緒に作っているおかし作りは、ベースが出来上がったところから、思い切って子どもに主導権をうつしてみましょう。
大人と一緒にだと、すぐに飽きてしまいがちなおかし作りですが、とりあえず食べられそうな状況まで仕上がったところで子どもにバトンを渡してしまうと、逆に最後までやりぬくことも。
型抜きを諦めて、ぐちゃぐちゃのお団子みたいなクッキーをつくったとしても、手も顔もクリームまみれで作っていたとしても、大人はあくまで記録係というポジションから「写真にする」というだけで、楽しいハプニングに早変わり。
「お手伝い」ではなく「作り上げた」という経験は、普段の生活ではなかなかさせてあげられないので、時間と心の余裕があるときに、挑戦してみてくださいね。
大人が一緒に絵を描くときは「おえかき」だったのが、子どもに主導権を移すと、「いろまぜ」に!?
絵の具遊びは色遊び。子どもに任せると、一見めちゃくちゃなことをしているように見えますが、カメラを手にじっと観察していると、子どもなりにいろんな「実験」を繰り返していたり、感触や色を純粋に味わっていたりすることに気付かされます。
最近、今この瞬間を味わう「マインドフルネス」が流行っていますが、子どもの遊びの観察は、まさにマインドフルネスな体験。
カメラを持つことで描き上がった結果ではなく「描く過程」を味わえるようになれば、「見守り育児」は癒しの時間です。
カメラがあることで、子どもとちょっとだけ距離ができ、まなざしを向け続けることができる。それはとても贅沢な時間です。
子どもと丸一日一緒に居られるとなると、ついどこかへ出かけなければ!という気持ちになるものですが、自宅で人の目も時間も気にせず、ひたすら子どものすることに感動し続けられる時間は、子どもの関心がなによりも親に向いている時期にしか作れないもの。
忙しい普段の生活では、なかなか子どもに主導権を与えて待てる機会は作りにくいものですが、カメラをうまく利用することで、ママ大好き!と言ってもらえる貴重な時間を、ぜひたくさん観察して、たくさん味わってくださいね!
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高橋 ユカコ 【フォトグラファー】
記事テーマ
写真は記憶を彩る魔法のツール。どんなに大変な子育て時代もかわいい写真にすれば、眩しい思い出に変わります。一見難しそうなカメラの使い方ですが、写真の法則はとってもシンプル!スマホでも一眼でも変わりません。プロの現場や子育ての実体験に基づく、シンプルなセオリーから月齢に合わせた簡単なコツまで、とっておきの写真の撮り方をお届けします。